セーラー服の赤いスカーフが笑顔を引き立てる。城間ヨシさん(97)=那覇市=は老人ホームの慰問ショーに出演し続ける人気者で、制服姿で歌う「高校三年生」が十八番だ。「お家にいたら弱っていくだけ」とにっこり笑い、拍手がエネルギーの源だという。 「この写真を見せたかった…」 82年前の父、輝く笑顔 “青い目の子”が歩んだ沖縄 定期的に老人ホームからの依頼で、歌謡サークル「歌ごよみ」のメンバーたちと施設を訪れる。入所者が全員年下の時もある。 「97歳の私だって毎日のように『頑張らないと』って自分に言い聞かせる。ご飯食べるときも、膝が痛いときでも。みんなを喜ばせて元気を与えたり、もらったりしたい。後ろは振り返らない」と目力たっぷりだ。 舞台は笑いにこだわる。曲によってスーツや和服など衣装を使い分け、特にセーラー服が歓声を呼ぶ。スカートは膝丈。10代の時に着ていた本物を思い浮かべ「あの時より短いね」と振