大学入試の在り方を議論する文部科学省の有識者会議は2日、記述式の出題は大学の個別入試で促す方向でおおむね一致した。大学入学共通テストでの実施は、採点の正確性や公平性といった課題の解決が容易ではなく、現実的ではないとの意見が大勢を占めた。2022年度からの高校の新学習指導要領で学んだ高校生が受ける25年1月以降の共通テストでの記述式導入は断念が濃厚となった。 文科省は、新指導要領に対応した出題教科・科目の再編などとともに、今夏までに正式決定する見通し。 2日の会合では、「共通テストで一律に記述式を行う必要はない」などの指摘が出た。