学校法人二松学舎が大阪大学の石黒浩教授や朝日新聞社と製作を進めている夏目漱石のアンドロイド(人間型ロボット)の頭部の原型が28日、東京都千代田区の製作現場で公開された。アンドロイドの声を担当する孫でマンガコラムニストの夏目房之介さんらが対面した。 漱石のデスマスクと旧千円札のモデルになった写真を基に粘土で作り、お披露目に当たり、仮の髪とひげを付けた。房之介さんは対面するなり「鼻筋が通り過ぎている。おやじも僕も曲がっているんですよ」と意見。ただ、横に並ぶと関係者から「似てる~」と声が上がった。ネット電話で参加した石黒教授は「構造的には写真と一致しているので、よく出来ていると思います」とゴーサインを出した。完成予定は今年12月。今後、微調整しながらシリコーンの皮膚や髪、胴体、腕なども作る。(吉川一樹)