ブックマーク / d.hatena.ne.jp/semi_colon (30)

  • 恐怖のうちに死んだバッタは怨みを持ち地球環境を破壊するとかしないとか - 蝉コロン

    科学, 動物死んだバッタってダイバダッタみたい。死んだバッタの魂宿し。 恐怖の中で死んだバッタ、土壌に悪影響を及ぼす 研究論文 国際ニュース : AFPBB News恐怖におののきながら死んだバッタの死骸は、安らかに死んだバッタの死骸とは異なる影響を土壌に与える――。このような内容の論文が15日発行の米科学誌サイエンス(Science)に発表された。 Science!ホントにあった!Fear of Predation Slows Plant-Litter Decomposition 、捕の恐怖が落葉の分解を遅らせる!ポエム! 恐怖の方はいいけど、安らかに死んだかどうかお前に分かるのかよ!!と思ったら片方は普通に飼って、もう片方はクモにわれそうでわれない(クモの口を塞いでいる)状況においたまま飼っているのか。虫かごはアウトドアに置いてるので、基的にバッタは自然がいっぱいだなあオレは自

  • 「アトピー慢性化の原因たんぱく質を発見」という報道の論文を読んでみました - 蝉コロン

    科学アトピー性皮膚炎慢性化 原因を解明 NHKニュース個人的な事情でこういう脳天気な見出しには反射的に怒りを覚えるのですが論文は面白かったです。とは言っても基的にはまだマウス実験なので、臨床的にはこれからですケド。 論文:Periostin promotes chronic allergic inflammation in response to Th2 cytokines Miho Masuoka, Hiroshi Shiraishi, Shoichiro Ohta, Shoichi Suzuki, Kazuhiko Arima, Shigehisa Aoki, Shuji Toda, Naoki Inagaki, Yuichi Kurihara, Sayaka Hayashida, Satoshi Takeuchi, Kenta Koike, Junya Ono, Hirokazu

  • DNAでもRNAでもない新たな遺伝物質XNAについて - 蝉コロン

    科学遺伝、進化できる物質作製に成功 生命起源や研究に貢献 - 47NEWS(よんななニュース)進化するだなんだ言っていますが、どうなんでしょう。実際の論文はこちら。 Synthetic Genetic Polymers Capable of Heredity and Evolution さて、DNAの構造はこんな感じです。http://en.wikipedia.org/wiki/File:DNA_chemical_structure.svgデオキシリボースという五炭糖(図中オレンジ)がリン酸(図中黄色P)を介して連なっていて、AGCTの塩基が枝みたいに伸びています。二鎖の相補対が点線で結ばれてます。ちなみに図でバックボーンと書かれているように、塩基がなくても縦のリン酸結合の数珠つなぎ自体は壊れない。DNA二鎖だったらそういう塩基のない部分は歯抜けみたいになりabasic siteと呼ば

  • 蚊にさされやすい人の皮膚と常在細菌 - 蝉コロン

    科学いやあ、雪降ってましたね。蚊の話題です。 Microbial communities on skin affect humans’ attractiveness to mosquitoes 蚊に刺されやすいとされる人がいます。何が蚊を引きつけているのか。体温だー呼吸(二酸化炭素)だー血液型だー男女差だー毛がモジャモジャだーといろいろ言われていますね。あれ、体温はスタンド能力の話だったかな。まあとにかくこれらの他に汗のニオイというのも蚊の誘引物質であることが言われています。しかし実は汗そのものは無臭で、匂いは皮膚の常在細菌たちがかもし出している。つーことは皮膚の常在細菌の構成によって、蚊が寄って来やすかったり逆に気が付かれなかったりするのではないか。 という研究。PLoS ONE論文。一応おもしろ研究じゃなくてマラリアを媒介するガンビエハマダラカAnopheles gambiae sen

  • トウガラシからヒトへ感染するウイルスが発見されてたようなそうでも無いような - 蝉コロン

    ぼやぼやこれまでヒトに感染する植物ウイルスは発見されていない(と思います)が、去年4月にこんな論文が出ていました。 PLoS ONE: Pepper Mild Mottle Virus, a Plant Virus Associated with Specific Immune Responses, Fever, Abdominal Pains, and Pruritus in Humans ペッパー・マイルド・モットル・ウイルス。何か意味が分かりそうな分からなそうな名前。PMMoVと略されます。ピーマンがモザイク病になります。これは葉の汁を吸うアブラムシから歌ってみましたが、モザイク病は出て来ません。ウイルスには効かないということでしょう。アブラムシが媒介すると思うので予防という面では効くかも。 最近うんこをメタゲノム解析する研究が多いですが、その際にPMMoVがずいぶん見つかるなーと思

  • 人間の体毛は何のためにあるのか - 蝉コロン

    モジャモジャしてますか?剃ったりしてませんか?そのモジャモジャがあなたを救うのです。 ヒトは他の霊長類と比べると体毛が全然無いんですがそれでもちょっとある。何であるの?という長年人類を悩ませてきた未解決の問題に立ち向かった研究者たちがいたのです。 彼らは、様々な濃さの体毛を持つボランティアを集め、南京虫(トコジラミ)をこっそりと腕に乗せたのだ。何かに気づいたらこのボタンを押してください。すると!よりモジャモジャな人(毛包の密度が高く毛の長い人)の方が、何かが俺の腕を這っていると気付くスピードが早かったのだ!!!腕の毛を剃り落としたらダメ*1!!!全然ダメ!!!そしてその一方で!南京虫の移動速度は毛に阻まれて遅くなる*2!!! つまり!!南京虫などの外寄生虫が!!!血ィ吸うたろかとか肌に向かって移動しても!!!!体毛モジャモジャだと、そこはまさに草木生い茂る大森林!!!!!歩きづらい!!!!

    kamari5895
    kamari5895 2011/12/14
    あんまり可笑しかったから家族に音読して聴かせました(笑)/id:kananakaさん、!!のあたりは再現出来たとは思えないですが母にはちょっとうるさいと言われました。
  • 新種のジャンピングゴキブリがジャンプする動画 - 蝉コロン

    動物ジャンピングゴキブリ!この動画を見よ。イヤッッホォォォオオォオウ!と跳んでいる。バッタのようなゴキブリ。ゴキブリのバッタ物である。こいつは2006年に南アフリカで発見された新種で学名Saltoblattella montistabularis、あだ名がLeaproachだ。ゴキをかける少女。 動画はそのジャンピングぶりをハイスピードカメラで解析した論文の。タイトルがダイレクト過ぎるんだけどA cockroach that jumps 。なんかエネルギー消費がどうとか調べている。このバッタみたいな後ろ足でピョンピョンと移動するみたい。体長の48倍くらいの距離を跳べる。35cmだって。体長が?いや跳ぶ距離が。 幸いにもケープタウンのテーブルマウンテンででしか見つかっていないらしい。だがまだ見ぬ新種のジャンピングゴキブリが、いつ何時あなたの背後に忍び寄るかもわからないのだ。ツイートする

    kamari5895
    kamari5895 2011/12/12
    テーブルマウンテンから下界へ下りないでいてくれることを願って止まない。しかし転がって逃げるカエルといい、下界とは一味違う?/動画見た…気持ち良さげに飛んでやがるぜ…
  • カンブリア紀最強生物アノマロカリスは高性能の複眼を備えていた - 蝉コロン

    Nature論文。進化:カンブリア紀の巨大捕者アノマロカリスの鋭敏な視覚と複眼の起源 南オーストラリアのエミュ・ベイ頁岩(約5億1,500万年前、カンブリア紀前期)というところで、アノマロカリスのものと思われる眼の化石が見つかった。論文のFigure見ると、ホントに眼だけの化石って感じで、素人的にはカニじゃね?と言いそうになるんだけど、専門家がアノマロカリスとゆうのだからアノマロカリスなのである。 走査型電子顕微鏡エネルギー分散型X線分光法(SEM-EDS)解析によって眼一個当たり16,000個の六角形のレンズで構成されていることがわかったそうだ。5号館先生(5号館のつぶやき : アノマロカリスの複眼化石)経由の情報では以前から複眼という想像もあったそうだ。 個眼の多さは画素数の多さみたいに多いほど画像が鮮明なのかな。あとは造りにもよくかもだけど視野が広くなる。ハエやホタルが2,000~

  • ヨーグルトに効果はあるのか - 蝉コロン

    ブログ更新お休み中だけど、ちょっと気になったので。 ヨーグルトに整腸効果が無い事がワシントン大学の研究より発表される:ハムスター速報及び ヨーグルトに効果なし? 双子の検討で腸内細菌に差なし | あなたの健康百科 by メディカルトリビューン これ10月頃の論文だったけど今さら話題になるのか。整腸効果がないと書かれているけれど、論文ではそんなところは調べていません。 と言いつつ、いまちょっと論文フルテキスト読めないのでこっちを引用。http://www.nature.com/news/2011/111026/full/news.2011.614.html Nature News、"Friendly bacteria move in mysterious ways"という記事。関係ないけどU2のShe moves in mysterious wayってどういう動きなんだろうと思ったりしたよね

  • フランスの歌うおちんちん - 蝉コロン

    動物BBC Nature - 'Singing penis' sets noise record for water insect。BBCがそう書くのだから、このタイトルにせざるを得ない。論文はPLoS ONE: So Small, So Loud: Extremely High Sound Pressure Level from a Pygmy Aquatic Insect (Corixidae, Micronectinae)です。わぁい。 water boatman Micronecta scholtziのお話です。water boatmanってかっこいいな。でも日語だとミズムシだって。かわいそう。Wired日語記事*1はミズスマシって書いてあるけど、Corixidaeはミズムシ科でMicronectaはチビミズムシ属だそうなので、ここではミズムシでいきます*2。ミジュミジュマー!

  • 蝉キラー - 蝉コロン

    動物 Credit:Dendroica cicada killerなんてものがいた。怖い!蝉をべるジガバチだって。日語の情報があんまりない。セミキラーって書くとシュッと一吹きされそう。 まあ蝉キラーで想像しやすいのはこっちかな。って虫べてる時「アンニャウンニャアンニャウンニャ」って口の動きするよね。 @niftyデイリーポータルZ:セミを捕ってべるほんとうに恐ろしいのは人間だー! このハンドルを名乗っているのでセミをべる奴は怖いというていなんだけど、蝉コロンは別にセミそのものでは無い気もしてきた。アイコンも蜘蛛の巣にかかったセミだし。ツイートする

    kamari5895
    kamari5895 2011/07/03
    いままで名前に付いてながらセミを意識してなかったのに、これからは必ずバルタン星人的なものがオーバーラップしそうです…(´・ω・`)
  • ゾンビテントウムシ - 蝉コロン

    動物ゾンビテントウムシA real-life zombie story in the life of bugs 論文:The cost of a bodyguard テントウムシとその寄生蜂テントウハラボソコマユバチのおはなしです。寄生蜂いろいろいるけど成虫に寄生するのはちょっと珍しいのかな。 テントウハラボソコマユバチのメスはテントウムシに卵を産み付けます。テントウハラボソコマユバチの幼虫は三週間ほどで腹部をい破ってキシャーっと出てくるわけですが、このとき、テントウムシはまだ生きているのです。ゾンビ!!キャー!! ちなみにテントウムシの英語名ladybugのladyは聖母マリアのことだそうで、そう考えるとなかなか退廃的。 テントウハラボソコマユバチの幼虫はテントウムシの脚の辺りで繭を作ります。テントウムシは生きてるけどそんなに活発には動けなくて、繭を抱えたままなんかプルプルするらしい。

    kamari5895
    kamari5895 2011/06/28
    お尻から出かかったのは何度か見てるなあ…排泄物か分泌物と思ってた。
  • 生きてる細菌を認識する免疫システム - 蝉コロン

    科学生ワクチンいらなくなるかな。 紹介記事:Nature Highlights: 細菌が生きていることを示すvita-PAMP(要登録)論文:Detection of prokaryotic mRNA signifies microbial viability and promotes immunity : Nature 生ワクチン生ワクチンと不活化ワクチンがある。生ワクチンは弱毒化した病原体(細菌・ウイルス)そのもの、不活化ワクチンは殺したやつか、構成成分の一部で、リアル病原体に対する免疫の賦与を期待する。生きてる病原体の方が免疫反応を誘導する効果が高い。生きてると感染と増殖を繰り返してワッショイワッショイ病原性を発揮するからかと思いきや、弱毒化・無毒化しても生の方が強い。だから生ワクチンが使われる。抗原性なら死んでても一緒だと思うのにな。生きていることそのものに何か要因があるのかも、と

  • 「疲労ウイルス」の否定 - 蝉コロン

    科学XMRVというウイルスが慢性疲労症候群の原因ではないかという報告が以前にあった。一年前のScience誌Detection of an Infectious Retrovirus, XMRV, in Blood Cells of Patients with Chronic Fatigue Syndrome | Science/AAAS マウスに感染するウイルスにMLV (murine leukemia virus: マウス白血病ウイルス)というのがあって、それが何らかの理由で(tropismが変わって)人にも感染するようになったのがXMRV (xenotropic murine leukemia virus-related virus: 普通訳さないと思うけど「異種指向性マウス白血病ウイルス関連ウイルス」?)。 このウイルスが慢性疲労症候群患者101人のうち68人の末梢血から見つかった

  • 「偽薬と分かっていても効果がある」? - 蝉コロン

    社会PLoS ONE: Placebos without Deception: A Randomized Controlled Trial in Irritable Bowel Syndrome対象になったのは過敏性腸症候群(IBS)、ストレス性の腹痛。 プラセボ薬投与群となにも無し群。プラセボ群には「マジで何の有効成分も入っていないが、体がいい感じに反応して効果があるよ」というようなことを説明し、青と赤のゼラチンカプセルを与える。方便を使うというのもポイントかね。そんで三週間後に効果を評価する。IBSは客観的な指標が無いので質問票による評価になるということで、そういうのも気になるポイントだねえ。まあとにかくプラセボ群で効果が見られ、これは実際にIBSで使っている薬と同等だという。 そしたらIBSの当のお薬ってなんなんじゃろ?ざっくり検索したところだとIBSの原因は、ストレスで腸粘膜から

  • 「フハハハハ、継続こそパワー!」 - 蝉コロン

    ぼやぼやって悪役のセリフにあったらいいよね。 いつもご愛読くださいましてありがとうございます。初めての人は初めまして。当ブログを始めて昨日で丸1年経ちました。「蝉コロン」というタイトルを思いついただけで、何の計画も無く始めた当ブログですが(前にも言ったなこれ)、意外にコンスタントに更新しつつ一周年を迎えられ、嬉しく思う次第です。 記事を書いた日数が172日だそうで二日に一回ってとこですね。ブクマいただいた総数は右上の表示によるとちょうど昨日5000を越えました。いつもありがとうございます。セルフブクマの数もずいぶん寄与しているので自分にもありがとうございますと言いたいです。 最初の頃を見返してみると昨年12月中旬にスタートして3,4個のつぶやきみたいなエントリ上げた後、1月7日から突然現在の科学、動物好きがテーマのブログになってます。最初のネタであるウイルスの話題にはてブがたくさんついて「

    kamari5895
    kamari5895 2010/12/18
    一周年!?おめでとうございます!いつもとても楽しく読ませていただいてます^◇^
  • HIVがいなくなったわけ - 蝉コロン

    科学, ウイルスCNN.co.jp:HIV感染の独男性、幹細胞移植で「完治」の研究報告の件。 バナナにHIV予防成分 - 蝉コロンでも書いたけれど、HIV感染のメカニズムはこんな感じ。HIVは免疫を担当するT細胞(とMΦ)を標的にします。T細胞はCD4というタンパク質を細胞表面にニョッキリ出しています。HIVが細胞内にエントリーするにはCD4との結合が不可欠です。CD4発現T細胞は免疫系の司令塔みたいなもんなのだけれど、HIVはよりにもよってこの細胞を叩くようにできている。しかし実はCD4だけではウイルスの侵入には不十分で、さらにコレセプターとしてCCR5もしくはCXCR4を必要とします。はじめのほう、何か細胞側に二つの受容体があるでしょう。CD4とCCR5もしくはCD4とCXCR4がウイルス侵入のターゲット。 んで、HIV感染抵抗性のある人を調べると、CCR5遺伝子に32 bpの欠損が見

  • ゴキブリは右寄り - 蝉コロン

    動物ScienceShot: Cockroaches Prefer Right Turns - ScienceNOWでかいゴキブリ画像あるので注意!論文こちらhttp://www.sci.hokudai.ac.jp/bio/bio/b-0875.php Side-Dominance of Periplaneta americana Persists Through Antenna Amputation Rodrigo Cooper, Nicholas Nudo, Jorge M. González, S. Bradleigh Vinson and Hong Liang American cockroachワモンゴキブリでの研究*1。人家に住むゴキブリとしては最大級を誇る。誇るな。神経行動学の分野ではよく使われる実験動物なのだそうだ(ワモンゴキブリ | 北海道大学 理学部 生物科学科(生物学

    kamari5895
    kamari5895 2010/12/16
    画像がリンク先でよかった… 災害時にワモンゴキブリにコワモンゴキブリが揃ってレスキューにくるとか想像するだにホラー!ぞわぞわする!((´Д`;))
  • デング熱を一掃するために作られたGM蚊の仕組みがなんかおもしろい - 蝉コロン

    科学デング熱を媒介するネッタイシマカを撲滅しようとする話。2008年に蚊を絶滅させるための「遺伝子組み換え蚊」 | WIRED VISIONという記事になった試験が成功したそうだ。The Great Beyond: GM mosquitoes wipe out dengue fever in trial 細かすぎて伝わらないかもしれませんが、ちょっとその仕掛けが面白かった。遺伝子組換え蚊作製の論文は多分2007年のこれBioMed Central | Full text | Late-acting dominant lethal genetic systems and mosquito control。トランスポゾンpiggyBacの系で蚊に遺伝子導入。蛍光マーカーDsRed2が入っていて導入を確認できる。Wiredの記事でtetの系だなと思ったので、実際に致死を誘導する因子は何かなーと見

  • 悩めるペンギン - 蝉コロン

    動物ペンギンのジレンマだって。ペンギンが水たまり的なとこを越えようとする。二羽かたまって躊躇している様子は、群れで氷山から飛び降りる前の「押すな押すな」みたいになっているところを彷彿とさせます。一羽が渡ってからの、残された方が考えていることが想像できて面白い。 場所はフォークランド諸島だそうです。アルゼンチンの近く。 関連動画

    kamari5895
    kamari5895 2010/12/11
    ほんとにジャンプしたあとの得意げな歩き方が(笑)音楽もかわいい