4月に入って、それまでずっと低落する一方だった安倍晋三内閣の支持率が上昇に転じた。 4月14, 15日の共同通信調査では、支持率が前回の39.9%から44.2%、4月27?29日の日本経済新聞調査では前回の43%から53%へ、4月28, 29日の毎日新聞調査では前回の35%から43%へと、それぞれ上昇した。 マスコミによる調査の信頼性自体には、もちろん問題はあろうが、支持率の絶対値はともかくとして、安倍内閣の支持率が上昇したことだけはよく認識しておかなければならないと思う。 つまり、安倍に反対する側にとっては、内閣支持率上昇という事実を冷静に受け止める必要があるということだ。 私は、内閣支持率上昇に影響を与えた要因のうちもっとも大きかったのは、さる4月8日に投票の行われた東京都知事選の結果だと思う。 この選挙で、極右にしてレイシストである石原慎太郎が圧勝した。これには、反石原陣営が統一候補