宇宙の膨張速度を示す「ハッブル定数」について、先日第三の測定方法として「重力場」を使った方法が編み出されたことを紹介しましたが、早くも第四の手段を利用したハッブル定数の計算結果が登場しました。 赤色巨星(中央)を使ってハッブル定数を計算した研究結果が発表された(Credit: ESO/Digitized Sky Survey 2. Acknowledgement: Davide De Martin)NASAは7月16日、シカゴ大学のWendy Freedman氏らの研究チームによる新しい手法で計算されたハッブル定数の研究結果を発表しました。今回使われたのは、太陽もいずれその姿へと進化することになる赤い恒星「赤色巨星」です。 太陽ほどの重さの恒星は、核融合の燃料となる水素が中心部分で足りなくなると、その周囲の水素を燃焼しながら輝き続けようとします。この時点で恒星は膨張し、表面温度は下がるいっ
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