アルマ望遠鏡が観測した回転円盤銀河「ヴォルフェ円盤」。塵の分布を黄色、炭素イオンガスの分布をマゼンタで表現しています。宇宙年齢が現在の1割ほどだった時代に存在した巨大な銀河です。 Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), M. Neeleman; NRAO/AUI/NSF, S. Dagnello 今回アルマ望遠鏡で観測した銀河は「DLA0817g」と名付けられていますが、研究チームは天文学者である故アーサー・ヴォルフェの名を取って「ヴォルフェ円盤」と呼んでいます。この銀河は、これまで発見された中で最も遠くにある回転円盤銀河です [1] 。アルマ望遠鏡の高い観測能力によって、この銀河が秒速272キロメートルで回転していることが今回明らかになりました。この回転速度は、天の川銀河の回転速度とほぼ同じです。 ドイツ・マックスプランク天文学研究所のマーセル・ニールマン氏は「これま