ヘッドマウントディスプレイなどVRのデバイス環境の整備が進めば、メタバースはより社会に浸透していくはずだ(写真:AP/アフロ) ビジネスや経済のあり方を根底から覆すテクノロジーとして、大きな注目を集めている「メタバース」。新たな世界が創造されたとも言える破壊的イノベーションの前に、世界のトップ企業が躍起となって争いを繰り広げている。 果たしてメタバースは楽園かディストピアか、ただの現実逃避か、あるいは人類のフロンティアか。インターネット世界を「触れる」ようになった今、生活・ビジネス・人生はどのように変わっていくのだろうか──。『メタバースビジネス覇権戦争』を上梓した、ITジャーナリストの新清士氏に話を聞いた。(聞き手:陳 辰、シード・プランニング研究員) 今も60万の月間アクセス数を誇る「セカンドライフ」 ──新さんが考える「メタバース」の定義とは何でしょうか。また、どのような経緯でメタバ