右の路側帯を走る自転車を呼び止め、注意する警察官=4月、東京都大田区 道路交通法の改正で、自転車が路側帯を走る場合は左側通行とするルールになって約5カ月、いまだに右側を「逆走」する人が後を絶たず、警察当局は対応に苦慮している。あの手この手で啓発活動に取り組む一方、悪質な違反者を摘発するなど、本格的な取り締まりに乗り出す構えだ。 「右の路側帯を走ってはいけません、自転車から降りてください!」。京急蒲田駅(東京都大田区)近くの路上で4月11日、通りかかった自転車に、警察官が大声で呼び掛けた。次々と走り去る自転車。違反に気付いているそぶりはない。 呼び止められたパート従業員の女性(59)は「すいません…」と恐縮。警察官は、昨年12月に施行された改正道交法を説明し、違反を注意する警告カードを手渡した。 約1時間でカードを受けたのは35人。「なぜ左側を走らないといけないの」「もう法律が変わっていたと