東京地検は2日、女性に性的暴行を加えたとして、強制性交容疑で逮捕された20代の男性を不起訴処分にした。強制性交罪は性犯罪の厳罰化を柱とした7月13日施行の改正刑法で強姦(ごうかん)罪から罪名が変更され、全国で初めて同罪の適用が明らかになった事例だった。 男性は東京都新宿区内のカラオケボックス内で女性に乱暴したとして、7月13日に現行犯逮捕されていた。 従来の強姦罪は「親告罪」だったため容疑者を起訴するには被害者からの告訴が必要だったが、改正刑法では被害者から告訴がなくても起訴できるようになった。 強制性交罪は従来の強姦罪と比べ、法定刑の下限を懲役3年から5年に引き上げるなど厳罰化されたほか、被害者に男性を含め、性交類似行為も対象となった。
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