◆「公正な世界の信念」という、タチの悪い錯覚。 これに関しては、5年前に一度書いたことがある。 2007.08.30 「涙こらえ、最後の別れ 女性拉致・殺害磯谷さん葬儀に130人」←葬儀の様子などテレビで映さなくても良かろう。 メディアは、犯罪の被害者について、本人は死んでしまって反論ができないのに、 例えば、レイプされた挙げ句殺された女性に関して「日頃から素行が悪かったらしい」 などとひどいことを書く。また、なんと被害者の遺族の自宅には、全然見ず知らずの人間から 「お前の娘は日頃から男関係がだらしなかったのだろう」と嫌がらせの電話がくるそうだ。 心理学者や社会学者によれば、人間には「公平な世界の信念」という(私に言わせれば)「錯覚」があるそうだ。 つまり、 世の中は正しく動いている。努力すれば報われる。貧困な人、社会的弱者は努力が足りないのだ。 また、正しく生きれば、犯罪の被害者になるこ