神奈川県藤沢市にseak株式会社の農地がある。ビニールハウスの中には、ミニトマト、キュウリが作られている。一見するとどこにでもある農家の畑だが、よく見ると栽培されているミニトマト、キュウリはビニールハウスがある地面ではなく、袋に入った土を使って栽培されていることがわかる。この袋に入った土は、seakで開発した独自のもの。「ココナッツ繊維、貝化石など、自然由来の原料にこだわって配合した独自の土」(栗田氏)だという。 土だけでなく、ハウス内には無線LANが張り巡らされ、内部の温度、湿度、水やりなどの状況をセンサーで把握する仕組みが取り入れられている。現在可能な最新テクノロジーを使って農業を行なう、いわゆるITを使った、ハイテク農業のひとつだが、「いわゆる野菜工場とは決定的に違う点がある」と栗田氏は指摘する。 「野菜工場といわれるものは、設備が整ったものが多く、投資額が大きくなりがち。それに比べ
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