楽天・田中将大投手(24)が開幕以来の20連勝、1912年に記録したマーカード(ジャイアンツ)の19連勝を抜いて世界新記録を樹立したのは6日。「マー君が投げる金曜日は朝から監督は機嫌がいい」といわれるほど絶対的な存在だが、田中の活躍の陰に、女房役・嶋基宏捕手(28)の存在を忘れてはならない。 新人時代の嶋は当時の野村監督に目をかけられた1人。外角球を主体にしたリードが中心になっていた。ところが星野監督は内角主体の攻めのリードを求めるタイプ。ミーティングでも「もっと強気で内角を攻めろ」と注意されたことがあった。嶋にも迷いが生じて仲のいい中継ぎの小山らと食事に出掛けた際、悩みを打ち明けた。 その時にいわれたことは「全部、自分で背負わないでください。投げるのは投手ですから」。自分のチームの投手をもっと信じようと思った時、何か吹っ切れた思いがしたという。 「田中はこちらの出すサインの意図が分