半導体のひとつの象徴ともいえるCPU。供給不足は、少なくとも2022年の前半まで続くといわれ、2023年まで解消しないとの見方もある。コンシューマ市場でのCPUも2桁の前年割れ水準で推移し、マザーボードやメモリと並んで、品薄状態が続いている。例えばこの1月では、販売数で前年比68.3%、販売金額では81.9%と大幅に昨年実績を下回っている。全国の主要家電量販店やネットショップの売り上げを集計するBCNランキングで明らかになった。 低迷の要因は、コロナ禍によって生じた巣ごもり需要の盛り上がりと反して、同じくコロナ禍によって供給体制が崩れたり物流が停滞したりしているためだ。販売の低迷は特に昨年の5月以降で顕著。2019年1月の全CPU販売数を1とする指数では、20年6月に指数が一時2を超えるほど売り上げを伸ばしていたものの、21年5月では0.83とピークの半分以下に縮小している。 この1月の販
今回はインテルのCPUロードマップアップデートだ。Rocket LakeとIce Lake-SP、最後にXe-HPGの話をしよう。CPUロードマップと言いつつ、最後にGPUの話も入っているが、まぁいいだろう。 Rocket Lakeアップデート Cypress CoveはSunny Coveの14nm版 米国時間の3月16日にRocket Lakeの詳細が公開され、ジサトライッペイ氏によるレポートも上がっているが、このレポートにいくつか補足を入れたい。 まずCypress Coveの話を。ジサトライッペイ氏によるレポートではWillow Coveの移植とあるが、実際にはSunny Coveの移植(というよりバックポート)である。 要するにTiger Lakeを14nmに持ち込んだのではなく、Ice Lakeの14nm版である。時系列的に言っても、Tiger Lakeの出荷開始は2020年9
「Core i7-10700K」(右)と「Ryzen 7 3800XT」(左)はどちらも8コア/16スレッドで価格帯も近い。原稿執筆時点の実売価格はCore i7-10700Kは4万6700円前後、Ryzen 7 3800XTは5万1500円前後である ゲーミングPCのスペックを考える時に、最も楽しく悩ましいのは「このGPUにはどんなCPUが良いのか」を考える時だ。自作PCに慣れていれば、ゲームのフレームレートを上げるにはGPU(ビデオカード)のほうがCPUよりもプライオリティーの高いパーツであることは知っている。 そこで、今回はビデオカードに最新GPU「GeForce RTX 3080」(以降、RTX 3080)を選んだ場合、CPUはインテルの第10世代CoreプロセッサーとAMDの第3世代Ryzenのどちらを選んだほうがゲームをより高フレームレートでプレイできるのかを考えてみたい。RT
アップルは6月23日、オンライン限定としては初開催となる「WWDC Special Event」にて、macOSの新バージョン「Big Sur」を発表した。UIなどのアップデートに加え、これまで長年使い続けてきたIntelのx86コアから、Armベースの「Apple Silicon」をサポートする。 Appleでは、これまでにMacのCPUを複数回刷新している。まずは、Macintosh 128Kなどで導入されたモトローラの「MC68000」系統(通称68K)プロセッサ、次に1993年に登場した「PowerPC」系統、2006年にはIntelのx86アーキテクチャに移行し現在まで使用している。今回、14年ぶりにIntelプロセッサに代わって、Apple自社開発プロセッサ「Apple Silicon」への移行を発表した。 Apple Siliconは、iPhoneやiPadなどに搭載されてい
デスクトップPC向け初の8コア16スレッド対応CPUは何もかも強烈だった Core i9-9900K Text by 米田 聡 開発コードネーム「Coffee Lake-S Refresh」と呼ばれてきたCPUを第9世代CoreプロセッサとしてIntelが発表したのは北米時間2018年10月8日のことだが,そのレビューと販売が日本時間10月19日付けで解禁となった。 第9世代Coreプロセッサ HEDT(High-End DeskTop)市場向けのCore Xプロセッサを除くと史上初めて8コア16スレッドに対応するIntel製デスクトップPC向けCPUだけに,第9世代Coreプロセッサの実力が気になる読者は多いと思う。 4Gamerは発表時点のラインナップ最上位モデルで,まさに8コア16スレッド対応の「Core i9-9900K」,その性能評価用エンジニアリングサンプルを独自に入手すること
インテル前CEO、初代「iPhone」へのチップ供給を見送ったことを明かす CNET Japan 5月17日(金)10時8分配信 Intelの元最高経営責任者(CEO)のPaul Otellini氏は、初代「iPhone」向けのチップを供給するという同社史上最大の機会の1つを見送ったことを明らかにした。 The Atlanticは、先頃CEOを辞任したOtellini氏とのインタビューに基づいて、同氏はiPhone向けチップの生産に「必要なことをしないという決断を下した」と報じた。同氏はThe Atlanticに以下のように述べた。 われわれは結局、その機会を獲得しなかった、あるいはそれを見送った。どちらの表現を使うかは、その人の見方による。そして、もしわれわれがそれをやっていたら、世界は非常に違うものになっていただろう。忘れてはならないのは、これはiPhoneが発売される前の話で、i
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く