【ソウル=桜井紀雄】世界各地からボーイスカウトやガールスカウトが集まり韓国で開催中のキャンプの祭典で、猛暑などへの備えのずさんさから熱中症の症状を訴える参加者が続出、英国や米国のチームが大挙撤収する事態となった。「国際的な恥だ」との批判に韓国政府が収拾に乗り出したものの、台風の接近もあってキャンプ地からの全面撤収を余儀なくされた。 「世界スカウトジャンボリー」と呼ばれる4年に1度の国際大会で、今年は韓国南西部、全羅北道(チョルラブクト)セマングムで1~12日の日程で開催。日本を含む150カ国以上から約4万3千人が参加した。だが、テントの設営地に選ばれたのは広大な干拓地で日よけとなる樹木はほとんどない。直前に降った大雨で至る所に水たまりができ、連日35度前後の最高気温を記録する中、会場は蒸し風呂状態となった。 熱中症の症状を訴える人は最初の3日間で500人を超えた。害虫も大量発生し、虫刺され
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