前原誠司国家戦略相(50)の政治団体「まえはら誠司東京後援会」が、秘書宅を「主たる事務所」として届け出て1200万円超の事務所経費を計上していた問題で、前原氏は「言うだけ番長」らしく、疑問を払拭する証拠を示さず、口先での釈明に終始した。政治団体の収支報告書を見ると、高級店を1日に何軒も利用している実態も分かった。 「事務所実体はあった」 前原氏は29日夕、内閣府の1階ロビーで開いた会見で、何度もこう繰り返した。秘書宅の室内には事務用スペースはなく、秘書の親族とみられる住民が「事務所の実体がない」と断言しているのに、「あった」というだけで、わずか10分間の会見を打ち切った。 こうしたなか、問題の政治団体の会合費が注目されている。 「まえはら誠司東京後援会」の2010年分の収支報告書を見ると、組織活動費として約1023万円が支出されており、この中に、計88件、約652万円の会合費(会議