「メモリ内の(アクセス権限のある)ある1つのアドレスに繰り返しアクセスするだけで、(アクセス権限のない)他のアドレスに格納されたデータを改ざんできてしまう」という脆弱性がDRAMにはあった。これを悪用した攻撃手法はローハンマーと呼ばれる。 CPUの投機的実行の脆弱性を突く(SpectreやMeltdownといった)攻撃と同様に、ローハンマーはメモリハードウェアにおけるセキュリティを侵害する。メモリ回路内部の電気的結合現象を悪用するローハンマーは、ハードウェアのメモリ保護ポリシーをくぐり抜けてしまう可能性がある。もしそうなれば、例えば不正なコードがサンドボックスから出て、システムを乗っ取る恐れがある。 Googleの回避策はこれまでメモリメーカーに採用されてきた ローハンマーを初めて扱った論文が登場した2014年当時、DRAMの主流世代は、「DDR3」だった。2015年にはGoogleのPr
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