病院で採血をする際など、「血管を見つけにくい」と言われたことはありますか。 実は自分は子どもの頃から「血管を見つけにくい」と言われがちで、採血のときには腕をしばって、手を開いたり閉じたり何度もさせられたり、点滴のときなどは血管が最も見つけやすい手の甲から……ということが、ときどきある。 別に太っているわけではないのだが、これって、なぜなのか。 そういえば、検診時の採血で失敗され、「二度刺された」などという人の話もときどき聞くけれど……。 「採血しづらい人」「血管を見つけにくい人」って、どういう人なのか。皮膚が厚いとか、血管が細いとか? そもそも採血の場所って、どうやって決まっているのか。『血管力』(成隆出版)著者で、医療法人社団池谷医院の池谷敏郎院長に聞いた。 「採血は、通常は肘の曲がるほうの内側『肘正中皮(ちゅうせいちゅうひ)静脈』でとります。 この静脈は比較的太くて皮膚の表面近くを走っ