先週、新卒技術研修の一環として @t_wadaさん にご講演を頂きました。 題して「この先生きのこるためには」*1。 第一線のエンジニアとして素晴らしい薫陶の数々を授けて下さいましたので、渋谷や六本木の会社さんもオファーしてみたほうがいいですよ。ホント。 エンジニアはアーティストとしての側面も持つので、ファーストクラスの方の考え方に早いうちから触れておくことは、数年先の彼らの在り方に少なからず良い影響を与えるはずだ、という考え*2に基づくおふたりめの社外講師です。おひとりめは当時非公開でしたが、時効になってましたら教えてください。 新卒研修とはいうものの、社食のカフェテリアを全開放した形で既存社員にも受講してもらいました。正直、私も含めた既存社員のほうがよっぽど直接の教育効果は高かったんじゃないかと思いましたが、それはそれとして。ご講演の中でのいくつかの気づきを共有します。 技術の進歩は「
新入社員が退職した。 入社してわずか10日。 「この会社は自分に合わないと感じた」というのが退職理由。 あまりにも漠然とした理由なので、具体的になにがどう合わないと感じたのか尋ねてみた。 すると。 「販売はアルバイトの延長のような仕事。ずっと続けていく気にならないし、自分に向かない」とのことだった。 当社では、2週間の新入社員研修期間中に売場での販売実習を数日行なう。 講義とロールプレイングで学んだ接客応対技術を、実際に売場で体験するのが目的だ。 その実習の結果、新入社員のKさんは「自分に合わない」と思ったそうだ。 辞めてどうするのか、Kさんに聞いてみた。 「公務員を目指します。」 まただ。採用や研修を担当していると、毎年必ずこういう若者と遭遇する。 「安定していて、楽そうだから」という、かつての私と同じ発想。 いや、決めつけるのはよくない。公務員(地方上級とのことだった)を目指す、彼なり
あなたが現役のエンジニアならば英語から逃れることは出来ない。エンジニアというプロフェッショナルな職業を選択した以上、自分の職業に誠実になるならば、学び続けなくてはならないし、その場合、英語を避けて通ることはできない。 まあ、50代以上で、もう引退だとか言う人であれば、ぎりぎり逃げ切るということは不可能ではないかもしれないが、それは現役エンジニアというカテゴリではないので、除外する。もちろん、50代だろうが60代だろうが現役であるならば英語から逃れることはできない。 少なくともインターネットの業界とかIT業界とかそーゆーところで飯を食っている人であれば、ほとんどすべての情報は英語でやり取りされていて、一次情報の質と量については英語のそれは日本語それを圧倒している。もし、そのような認識を持っていないとしたら、それはそれで相当ヤバいと思う。 もちろん英語を学ぶとか学ばないとかは余計なお世話である
日本の風物詩、新卒入社。4月1日の入社式。 思い起こせば30年前の自分だ。希望と不安で臨んだ入社式。合宿の集合研修。 当時はIT産業という言葉は一般的ではなかった。コンピュータ産業だった。そしてコンピュータ産業はハードウェアベンダーが支配していた。ソフトウェア産業が生まれるかうまれないかの時代だ。 自分は大学でソフトウェアを学んだので、ソフトウェアを作ることを仕事にしたいと考えていた。そして、そのころはソフトウェア専業ベンダーというのがまた生まれて間もない頃なので、就職先としては自分の中には候補になっていなかった。ソフトウェアを作りたいのならハードウェアベンダーに行く。そのような時代だった。 IBMがコンピュータ産業を支配していた。メインフレームと呼ばれる、汎用大型コンピュータを作るのがハードウェアベンダのビジネスモデルだった。そして、そのようなベンダーはIBM以外残っていない。すべて時代
2014年04月01日16:40 カテゴリ 入社2日目の明日から試して欲しいこと 今日から新年度。 ライフネット生命には新卒入社1名を含め、4名の新しい仲間が加わった。 また、本日15時、開業以来初めてとなる主力2商品についての見直しと、それを受けた商品改定・新商品発売を発表した。 いずれも、新しいスタートを感じさせるニュース。さて、今年も新入社員の皆さんにメッセージを送りたい。 去年のブログではかなり長い、説教めいた文章を書いたので、今年はシンプルなメッセージにしよう。 入社2日目の明日からできる、簡単なこと。 毎朝、定時より30分前にきっちりした身なりで出社し、新聞を読んでなさい 簡単なことだが、もしこれを1年間、1日も欠かさず続けることができれば、1年後には皆さんの社内における信頼は確実に高まっていることだろう。 昨年も同じ趣旨のことを書いたが、まず一年目に目指すべきは、社内で信頼さ
2014年3月末をもって、株式会社ユビレジを退職することになりました。在職期間は2年3ヶ月とそれほど長くありませんが、スタートアップ企業の顧客に近い位置で仕事をすることができて、とてもいい経験が出来たと考えています。 退職に関して 新しい職場で自分の力量を試してみたくなったことと 現在のユビレジにおいて自分が果たせる役目が一通り終わったという実感 そもそもユビレジにジョインした時点で、働き始めて2年間経ったら転職先を考えようと思っていた というのが大きな理由です。 ユビレジに入った当初~去年4月までは、駒場東大前近くにある、通称ユビハウスという一軒家の1階をオフィス用として利用していました。おかげで、 柿の木から柿を収穫(!)して食べた 東大駒場キャンパスの食堂で昼食を食べた タイカレーを皆で作って食べた たこやきを皆で作って食べた といった貴重な経験をすることができました…というのは冗談
IT業界の世代間ギャップを「ロードマップ指向 VS エコシステム指向」という図式でまとめるとうまく整理できるような気がしてきた。 他の業界でも、常に勉強してないと仕事にならない所では、似たような問題があるかもしれない。普通の人は「ロードマップ」の中では真ん中を進むべきで、「エコシステム」の中では真ん中を避けるべきだ、という話。 私は、80年代からずっとプログラマをしていて、今でも現場でコードを書く仕事をしているので、同世代の人から、彼らと現場の若い人との仲裁役というか通訳のようなことを期待されることが多い。 確かにそこには微妙なギャップがあって、自分はどちらの言い分にも共感する所があるので、なんとかそれを言葉にしたいのだが、なかなかうまく言えなかった。 プログラマという仕事は、今も昔も勉強をしてないと普通の仕事も成立しないのだが、その勉強の仕方というか意味づけが、違ってきていると思うのだ。
「自分らしさ」にこだわって働いた結果 私が社会に出たのは1997年。最初の会社は同期だけで500人もいる大企業でした。経営は安定し、福利厚生も充実。在籍しているだけで社会的信用が担保される会社でした。 学生の頃の私は、人とは少し違った視点で物事を捉えると友人から評価されていました。流行りもの、ありがちなもの、浮ついたもの、軽薄なものには与しない。メジャーではなくマイナーを好む自分でありたい。自分だけは本質が見えていると信じ、鋭い指摘を入れ、否定する。それが「自分らしさ」でした。 社会人になっても、「自分らしさ」は絶対に失いたくない、社会に染まりたくない、平凡なサラリーマンになりたくない、と強く思って働いていました。 さほど重要でなくとも、プライベートを優先するのは当たり前でした。職場の飲み会を欠席するのも日常茶飯事です。残業代が出ないのだから、飲み会に出る必要はない。仕事終わりの一杯が楽し
こんな就活生はいやだ? 就職、転職系のサービスをやっている会社のCTOの方が、こんな就活生はいやだ!というタイトルで、ブログを書いてたのですね。 なぜか消えちゃったので、リンクは貼りませんが、「ベンチャーだとこうだよ」的にかかれていた記事の内容が、僕の思っていることと結構違ったので、せっかくなので、nanapiというベンチャーを経営している身としてはこう思うよ、的なものを書いてみたいと思います。ちなみに、推敲とかせずにえいやで書いちゃったので、かなり文章が雑な点はご了承ください。 ちなみに消されちゃった内容に関しては、個人的には全く同意はできなかったのですが、いろいろな企業にはいろいろな考え方があるので、その本音を言っていくのはいいことなんじゃないかと思っています。就職する人の参考にもなるし。 (注意) 該当のブログ記事が消されちゃっているんで引用は迷ったんですが、引用しないと意見をねじ曲
ちょうど一週間前の大雪が降った日に、翔泳社主催のイベント「Developers Summit 2014」(通称デブサミ2014)が開催されました。今回のデブサミでは、僕はAmazon Web Servicesの玉川さんと一緒に、基調講演「クラウドがもたらした多様な破壊と創造」に登壇していました。 講演の内容は標題通り、クラウドによって、例えば従来型のSIや従来の労働集約的なシステム運用、パッケージソフトウェアといったものが破壊されつつあり、ソフトウェアのサービス化やビッグデータの活用といったものが創造されていくだろう、といったものです。 この話の中で、創造されるものの最後に挙げたのが「活発なコミュニティによる個人の成長」というものでした。 これまで、企業は社員の成長にある程度責任を持ち、OJTや仕事を通して教育機会を提供してきました。しかしクラウド時代には今まで以上に、コミュニティを通して
クックパッドCTO 橋本健太さんへのインタビュー第2弾。『エンジニアはいかなる基準で評価されるべきか?』というテーマで、クックパッドが実践するエンジニアの評価項目を伺いながら、エンジニア個人個人のキャリアプラン、危機意識の持ち方に迫りました。 ▼クックパッドCTO 橋本健太さんへのインタビュー第1弾 エンジニアを成長させる、たった6つの指針。|クックパッド CTO 橋本健太に訊く![前編] エンジニアの評価軸を探る エンジニアはいかなる基準で評価されるべきなのだろうか? 高い技術スキルか、関わったプロジェクトの利益か、経験年数か、それとも…。 今回お話を伺ったのは、クックパッドでCTOを務める橋本健太さん。同社は数年前から、「エンジニアのあるべき姿」という6つの指針を社内で明文化し、社内60名のエンジニアに共有しているという。 また、この指針を基にエンジニア向けの評価制度を、他の職種の社員
Home » サッカーを論ずる » 「『見る眼がない』と散々に言われた」。当時の育成担当者語る、本田圭佑がガンバユースに上がれなかった理由 「『見る眼がない』と散々に言われた」。当時の育成担当者語る、本田圭佑がガンバユースに上がれなかった理由 本田のサッカー人生における最初の大きな挫折として、ガンバユースに昇格できなかった事実がある。ジュニアユース時代、常に天才・家長昭博が隣にいた。本田には何が足りなかったのか、そしてどう覚醒していったのか。(取材:2012年8月) 2014年01月15日(水)11時43分配信 text by 飯尾篤史 photo Kenzaburo Matsuoka , Kazhito Yamada / Kaz Photography タグ: ガンバ大阪, ユース, 星稜, 本田圭佑, 育成 【フットボールサミット第8回】掲載 「圭佑が来たときのことも、正直、あまり印象
皆さま、明けましておめでとうございます! 2013年はNTTやソニーなど大企業のクラウドソーシング活用が加速した年でした。 テレビ東京は「ワールドビジネスサテライト」だけでなく別に特番を組んで頂き、 NHKでは「クローズアップ現代」や「朝イチ」でも取り上げられ、 クラウドソーシングの認知がさらに進んだと感じております。 現在、クライアントは2万社を超え、会員は先ほど10万人を突破いたしました! クラウドワークスは今年3年目を迎え新しい経営のフェーズに入ります。 そのような中、新CTO 兼 執行役員として大場光一郎さんが参画しました! 大場さんは、最近の著作として 「たのしい開発 スタートアップRuby」 (技術評論社、共著) 「Ruby on Rails逆引きクイックリファレンス 」(毎日コミュニケーションズ、共著) などがあり、RubyおよびJRubyの発展に貢献されたエンジニアであり、
実際には2年というより1年半とちょっとですが、どっちかというと言ってみたかっただけタイトルですはい。 2012年4月より方向性の違いということで始めたフリーランス活動もまもなく2年というこのタイミングに加え、時おり飲み会やパーティーで「最近何してるの?」と聞かれることも多くなってきたので、自己の振り返りと自己紹介を兼ねたエントリーを2014年第1弾としてしたためてみたいと思います。 とりあえずだらだらと長くなりそうなので以下は見出しつきで。よく聞かれる質問の頻度の順番でお送りしていきます。 今なにしてんの? フリーランス当初はいろんなところでお仕事させていただいておりましたが、今のところはネット家電を手がけるCerevoでお務めしつつ、Webメディアを中心にライター稼業を続けるという2足のわらじ状態です。 Cerevoについてはこのブログを読んでくれているような人にいまさら説明する必要もな
(2013-12-28 タイトルをエンジニア→プログラマに変えました) cybozu.com の中の人、山本泰宇です。2013年も今日で仕事納めです。 さて、先ほどプレスリリースが出たのですが、来年から私は運用本部長として、自社クラウドサービスおよび社内情報システムの運用を統括する仕事をすることにしました。この2年ほどはプログラマとしての仕事を多くしていたのですが、今後は自らプログラミングする機会は大幅に減ることになると思います。 ご存知の方もいるかもしれませんが、実は私が本部長になるのは2度目です。2005年に開発部長になり、そのまま規模を拡大して2006年に開発本部長となり、2007年に退きました。本部は違いますが、7年ぶりの再登板ということになります。略歴としては以下のようになります。 2001年12月 サイボウズに入社 プログラマとしてガルーンを開発 2005年 開発部長
倉戸みと@Tシャツセール中〜12/3(日)まで @mitragyna 【ブラック企業を回避できる就活生の特徴】 ・エントリーシートはPDFで提出 ・履歴書はWORDで作成 ・ハンコではなく万年筆で署名する ・プライベートな質問はきちんと断る ・面接に掛かった交通費は即日請求 ・インターンという名目で無償労働しない ・就職しない 2013-12-21 09:20:24 倉戸みと@Tシャツセール中〜12/3(日)まで @mitragyna 【回避するべき求人ワード】 ・年棒制 (サビ残山盛り、しかも残業代やボーナスない可能性) ・パソコンできる人 (人事担当すらIT周りをぼんやりとしか把握してない) ・お酒飲めますか? (面接で聞かれたら、即刻逃げるべき超危険ワード) 2013-12-21 09:30:35 倉戸みと@Tシャツセール中〜12/3(日)まで @mitragyna 就活生が企業を見
俺はコンテンツプロデューサーとしてキャリアを積んで、現在はIT企業の経営をやっている。 そんなアングルから観察していると、プログラマーはクリエイターと同じように映る。 小説家が文章書くのが好きなように、ミュージシャンが作曲が好きなように、漫画家がマンガを描くのが好きなように、プログラマーはプログラミングが好きなのだ。 具体的な共通点で最も印象的なのは、他のクリエイターと同じように、きついかい? と質問すると「プログラミングはきついよ」と嬉しそうにいうところだ。これは小説家や、音楽家、漫画家とまるっきり同じ笑顔で言う。 これはこのクリエイター、プログラマーに限らず、プロスポーツ選手など真の現場主義者に共通している。 野心を抱えたまま、現場についていて、現場の楽しさに気付いて没頭している経営者の卵タイプは楽しんでいるんだろうが、こういう顔は出来ない。 そして、この手のクリエイタータイプは経営や
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