こんにちは。江端智一です。 前回、本来なら簡単に回避できるはずの著作権侵害事件が発生してしまう構図と、そしてその問題をさらに複雑化させる「N次著作」について説明させていただきました。今回は、これらの問題に関する具体的な取り組みについてお話をさせていただきたいと思います。 「江端さん、『ピアプロ』という仕組みがあるのですよ」 私が、以前ボーカロイドプロデューサー・Pさんへのインタビュー(『キャラ設定はない?ボカロPが語る「「初音ミク」の作り方」?〜AKBファンと同じ?』)を行っていた時のことです。 ============================================================= Pさん ボカロは、ある人の創作物に対して、さらに色々な変更を加えていくという、いわゆる「N次創作」に特徴があります。これは「一人で閉じた世界での創作活動」を妨げませんし、むし
![初音ミクの画像は勝手に使ってよい? 『初音ミク』の販売元のクリプトン社に聞く](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/aa0601d0111c93982446129d1ebd150ebe5049fc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbiz-journal.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2019%2F06%2Ftop_post_1872_20130409.jpg)