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「映画村」のなかで蕩尽される11億円 日本映画は大変不幸である。なぜなら日本の多様な声を世界に届ける「国際映画祭」が日本にないからだ。今年も10月22日から10日間にわたって「東京国際映画祭」が開催されるが、その任務は映画芸術の祝福にはない。予算の半分以上が税金で賄われる公益性の高いイベントでありながら、映画会社と広告代理店という「既得権益」を強化するばかりで、日本の映画産業や映画文化を育む機能を果たせていない。 東京国際映画祭の事業費の内訳をみれば、この映画祭が誰のために行われているのかがよくわかる。主催する公益財団法人ユニジャパンの決算報告書(2014年度)によれば、東京国際映画祭の事業費は約10億9656万円である。このうち66.6%を占める7億3052万円は「委託費」となっている(※1)。 注目すべきはその非常に偏った委託先だ。2010年から14年の5年間では、KADOKAWAが広
「寄生獣 完結編」終盤の問題について ※この文章は「寄生獣 完結編」終盤の重大なネタバレを含みます。もしまだご覧になっていない方がこれを読んでいる場合は、この先を読む前に映画本編をご覧になることを強くお勧めします(上映終了後ならせめて原作だけでも)。 お時間を割いていただきどうもありがとうございます。この文章は、私が「寄生獣 完結編」を拝見して、「これは何としてでも製作スタッフにお伝えしなくてはいけない」と思い、文章にしたためたものです。お見苦しい点もあるかもしれませんが、何卒ご容赦下さい。 はじめに 私は原作「寄生獣」にリアルタイムで接してファンになり、待ちに待った映像化の実現を心から喜んだ者の1人です。決して大作をしたり顔で評する評論家崩れや、原作との細かい差違をあげつらう原作至上主義者のようなことをする気はありません。実際、本作も今回問題にしている一点さえなかったら、映画向けに改変さ
米タイムアウト・ニューヨーク誌選出「映画史上最高のセックスシーン100」 2015年5月15日 22:10 第1位に選ばれた「ラストタンゴ・イン・パリ」写真:Everett Collection/アフロ [映画.com ニュース] 情報誌Time Outニューヨーク版が、「映画史上最高のセックスシーン100(The 100 best sex scenes of all time)」を発表した。ここでは主にその革新性が評価の対象となっているため、映画史上初のキスシーンや、初の全裸ヌードなどが上位にランクインしている。 第1位に選ばれたのは、ベルナルド・ベルトルッチ監督作「ラストタンゴ・イン・パリ」(1972)で、主演のマーロン・ブランドとマリア・シュナイダーが披露したセックスシーン。パリのアパルトマンの空き部屋で偶然出会った中年男と若い女の刹那的な関係と荒々しいセックスを描いた問題作だ。 ま
「ナルちゃん、町山さんの信者にボコボコにされてるよ~。ナルちゃんの文章って読みずらくって意味不明なんだって~。けけけけけけけけけ」と、悪友(ヘンなレーベルの代表→ベーアじゃありません)に、本当に心の底から楽しそうに言われまして(苦笑) 「ええ!!オレむちゃくちゃ有効打出したのに!!ジャッジ見てくれないの!!!ネットってツイッターやってる者のモンかよくそー!!見せろ見せろ絶対1人ぐらいいる筈だ、菊地の言う事がもっともだ、という、話しの分かる人が!!」 と、そいつのモバイルフォンを取り上げようとしたんですが、ファックな事にそいつは長身で(コンプレックスに触れられて激怒)見せてくれませんで(笑)、更には、あろうことか親友のワタシを嘲笑しながら 「どれどれ?えーと、<菊地はどうせ文章では町山さんに一生叶わないんだから、、、>」 「やめろーっ!!!」 「えーっと、いないね。ナルちゃんの支持者は1人も
これは、町山さんにアンサーさせて頂きます(長文注意)への返信です。 せっかく紳士的に書いたのに「町山さん、昔は仕掛けるときそんな口調じゃなかった癖にさ!(笑)ちょっと見ない間に、すっかりもう!!(笑)」ときやがった。 わかったよ、なら、昔通りの言葉遣いでやったろうじゃねえか。 オラァ! きくちなるあな! 読めねえ名前親につけられてんじゃねえよ! これでどうだ! 菊地さんがジャズを愛してるように、オイラも映画を愛してるし、この『セッション』という映画が大好きだから、1万6千字も使って口汚く罵倒されて、「菊地さんの批判を読んで観ないことにした」なんてツイートまであったから頭にきたんだよ! この小さい映画を守りたかったんだよ! ああ、たしかにオイラは菊地さんが『ハッスル&フロウ』についてデタラメ書いた原稿読んで、ファースト・インプレッションで「うさんくせえ!」って思ったよ! いや、違うな。正直言
「アメリカンスナイパー」の時に「町山さんに逆らったな(大意)」と言われ、「えー!ぜんぜんそんな事ねえけど、それより、そんな、逆らうと消されるみたいな人なんだっけ町山さんって!こわっ!」と思ったという話しをちょいと前に書きましたが ↓ 菊地「マンガを愛好する皆様に陳謝致します」 (コチラ、長文に継ぐ長文で申し訳ないんですが、この際ですし、サブテキストとしてお読みくださるとーーー特に町山さんに於かれましてはーーー有り難いです。「セッション!」評の後日談です) んでまあ、上記の通り、ワタシの不注意による筆の滑りを現在マンガを愛好している人々に陳謝させた頂き、話はそれだけ、実際はそんなおっかない事なんてある訳がないよな〜みんな大袈裟な〜ははははは〜。等と思いきや、やはり町山さんは大変に偉い上に怖い方なようで、非常に丁寧な口調によって、がっつりタイマンの反論を頂戴しまいました。しかも、非常に慇懃な
その後、俳優名を役名に統一するなど細かい部分をいじったため、4月17日に上げた文章とは細かい部分で違っていますが、論旨は同じです。 初期バージョンはこちらにありますので比較できます。 日本では今日(4月17日)から公開される映画『セッション』を、ジャズ専門家である菊地成孔先生がジャズ音楽家の立場から酷評しています。 http://goo.gl/Jt1sc3 それを公開前に読んだ人々の間で「素晴らしい批評」などと評判を呼んでいます。 「自分はジャズがわからないが、ジャズ専門家が観れば駄作なんだろうな」とか 「映画はまだ観てないが、ジャズを知らない100人の評価よりも菊地さん一人を信じる」とか とにかく、いちばん問題だと思うのは「菊地さんの酷評を読んで『セッション』を観るのをやめた」という人が決して少なくはないことです。 また、『セッション』ではスパルタでハラスメントなフレッチャー先生(JKシ
我々は、何をまた作ろうとしているのか。 そして何故、空想特撮映画を作る事を決めたのか。 2012年12月。エヴァ:Qの公開後、僕は壊れました。 所謂、鬱状態となりました。 6年間、自分の魂を削って再びエヴァを作っていた事への、当然の報いでした。 明けた2013年。その一年間は精神的な負の波が何度も揺れ戻してくる年でした。自分が代表を務め、自分が作品を背負っているスタジオにただの1度も近づく事が出来ませんでした。 他者や世間との関係性がおかしくなり、まるで回復しない疲労困憊も手伝って、ズブズブと精神的な不安定感に取り込まれていきました。 その間、様々な方々に迷惑をかけました。 が、妻や友人らの御蔭で、この世に留まる事が出来、宮崎駿氏に頼まれた声の仕事がアニメ制作へのしがみつき行為として機能した事や、友人らが僕のアニメファンの源になっていた作品の新作をその時期に作っていてくれた御蔭で、アニメー
ドラムマシンの名機、ローランドのTR-808をテーマにしたドキュメンタリー映画『808』。米テキサスのオースティンで今月開催される<SXSW Festival>にて初演されることが決定。3月13日上映。新たにポスターも公開されています 2012年頃より制作されていた本作は、808を愛するミュージシャンや関係者のインタビューを中心にした作品となる予定。また83年に製造をストップさせた理由をローランドの創業者、梯郁太郎が語る独占インタビューも含まれているようです。 出演は Afrika Bambaataa Rick Rubin Hank Shocklee Goldie A Guy Called Gerald Todd Terry Damon Albarn Talking Heads’ Chris Frantz Diplo Pharrell Williams Lil Jon David Guet
AV監督がアイドルの解散ライブのドキュメンタリーを撮る。歓喜のステージに飛び散る汗、苦楽を共にした仲間たちと流した涙……なんて撮るわけがない。2014年夏、横浜アリーナで行なわれたBiSの解散ライブ『BiSなりの武道館』。物議を醸す事件を立て続けに起こしてきたBiSが辿り着いた最高の舞台の裏側で、とあるレースが仕掛けられていた。映画『テレクラキャノンボール2013』などで知られるAV監督・カンパニー松尾によるドキュメンタリー映画『劇場版 BiSキャノンボール2014』は、一世一代の解散ライブを揺さぶるように、アイドルに対して卑猥なレースを仕掛けるAV監督六人の企みが、ギラギラ黒光りする。テアトル新宿での上映が2月11日現在まですべて完売立ち見という話題作でもある本作、監督のカンパニー松尾、BiSのマネージャー・渡辺淳之介、プロデューサー・高根順次に、この映画に仕掛けられた企みの正体を聞いた
阪神・淡路大震災から20年を迎える1月17日(土)の前夜に、大阪・十三のシアターセブンで『その街のこども 劇場版』のトークショーが開催。同作の音楽を手がけた大友良英さんと、プロデューサーの京田光広さんがトークを行った。 『その街のこども 劇場版』は1995年の阪神・淡路大震災の傷跡を描いた映画作品。神戸市出身の森山未來さんと、同じく神戸で被災した経験を持つ佐藤江梨子さんを主演に迎え、震災体験を持つ男女が神戸を訪れ、追悼のつどいまでの時間を一緒に過ごすさまを描く。もともとは震災15年目となる2010年の1月17日の朝、NHKのテレビドラマとして放映。大きな反響を呼び、劇場版として製作された。 監督は朝ドラ「あまちゃん」のチーフ演出をつとめた井上剛さん。音楽は同じく「あまちゃん」などで有名な大友良英さん。脚本は『ジョゼと虎と魚たち』や『カーネーション』などの渡辺あやさんが手がけた。 毎年この時
映画「味園ユニバース」著名人コメント甲本ヒロト(ザ・クロマニヨンズ)伝染注意!! ポチ男は、うつるんです。カスミは、うつるんです。 かっこいいものは、うつるんです。すばる、愛してるぜ。 真島昌利(ザ・クロマニヨンズ)ふれるのか わからない みえるのか わからない わかるのか わからない うたう おおごえで 宮沢りえ(女優)失った過去。失いたい過去を破壊する主人公の歌声を自分の心に、響かせて、明日を創造してしまう。 岡村靖幸以前、味園ユニバースで仕事をした事があるんですが、本当に昭和のグラマラス感溢れる関西が、そのままパッケージされた凄い空間でした。この映画の風景、そのものでした。 まるで、その味園の匂いがしてきそうな、ノスタルジックでリアルな青春映画です。 社長(SOIL & "PIMP" SESSIONS)カラっからに乾いた人々の心を潤していくポチ男の歌。 いいライブを堪能したあとの、音
盛岡の映画館では、今でも手描き看板が掲出されているとTwitterで話題になっています。盛岡には未だ看板職人がいる。しかもハリウッドとかじゃなくアイカツと仮面ライダーだった。 pic.twitter.com/FEhbbqMgZD— 大口 真神 (@INUGAMI37564) 2015, 1月 3この看板が見られるのは岩手県盛岡市にある映画館「盛岡ピカデリー」と「盛岡ルミエール1・2」。大口真神(@INUGAMI37564)さんの投稿では、看板職人が手がけた「アイカツ」と「仮面ライダー」の看板が紹介されています。 ツイートは1700以上リツイートされ、「すばらしい!」、「子どものとき、この職業つきたかった」、「すんごい昭和臭するけど、味あっていいかもしれん...」などのコメントが寄せられています。手描き看板は一部のネットユーザーには有名で、以前にもプリキュアやデスノートの看板が話題になってい
コメディ、青春、日常、成長、冒険ーー。さまざまなジャンルの映画がありますが、なかには鬱な気分になってしまう、気分を害するような映画もあります。例えばラストシーンがあまりにも救いようが無い絶望的な結末であったり、全編を通して胸が締め付けられるような展開のものです。 観終わったあとにしばらく放心してしまうような感覚になる鬱映画は、「もう観たくない」と思ってもしばらくするとまた観返したくなるような不思議な魅力を持っています。 今回は、そんな後味最悪な鬱映画のなかでも、落ち込んでいる時には絶対に観てはいけない「最鬱」の22作品を厳選しました。 バットマンの宿敵で、ゴッサム・シティの裏社会を牛耳るヴィランであるジョーカーのオリジン・ストーリーを描いた映画。ということですが、スーパーヒーローを相手にした派手なアクションを期待して観てはいけません。善良な人間が反社会的行動に走るまでの心理を描き出した作品
映画評論家の町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』で2014年ハリウッド版ゴジラを紹介。大ヒット中のハリウッド版ゴジラがなぜ素晴らしいのか?その理由を解説していました。 (赤江珠緒)それでは、映画評論家の町山智浩さん。今週もアメリカ、カリフォルニア州のバークレーのご自宅から、お電話でのご出演です。もしもし、町山さん。 (町山智浩)はい。町山です。とにかく、音楽を聞いてください。まずは。 (山里亮太)これはもう、あれですね。この曲を聞いたら、まずは怪獣が頭に思いつくって。すごいよね。 (町山智浩)ゴジラですよ。とうとうハリウッドで、ゴジラが作られたんですよ。 (赤江珠緒)えっ、でも1作目、ありましたよね? (町山智浩)あれは、なかったことになっています。 (赤江・山里)(笑) (町山智浩)ハリウッドで98年にゴジラを作ったんですけども。もうみんな、なかったことになっていて忘れています。 (
前回はちょっと熱くなって長くなってしまった。今回はさらっと残りの映画を紹介します。 まずはイスラエルのアモス・ギタイ監督の二作品。僕は個人的にはあまり好きな監督じゃない。イスラエルを代表する監督という事で見た。まずは「キプール」から 「キプール 勝利なき戦場」 あらすじ 1973年10月6日、それはイスラエルの重要な祝日、贖罪の日(ヨム・キプール)。突然、第4次中東戦争が始まった。ワインローブとルソは、兵役で従事する部隊に車で向かったが、戦争の混乱でたどり着けず、途中で出会った軍医とともに、仕方なく救急部隊に合流した。すぐさま任務につかされた。ワインローブ、ルソ、軍医ともう一人ガダッシの4人チームとヘリのパイロット・ヨラム大尉ら3人の計7人で、戦場でケガをした兵士を救出し、ヘリで病院へ輸送するというものだった。しかし戦場に足を踏み入れてみれば、そこは地獄絵図。ころがる死体、うめく重傷兵士た
ロフトウエストにて開催された、「ここまで調べた『この世界の片隅に』~大阪出張版」を観てきました。 これは、こうの史代「この世界の片隅に」という漫画をアニメ映画として作るにあたり、監督、脚本である片渕須直氏が、原作の舞台や時代風俗の調査結果を、取材資料とともに披露するという企画。 結論から言うと、とてつもなくディープ、かつ最高に面白かった。 この映画は、アニメ化のアナウンス以降は進捗状況が分かるニュースもほぼ出て来ず、辛うじてNHKのみんなのうた「花は咲く」のアニメ版をキャラデザこうの史代、監督片渕さんで作って、ある意味トレーラー版なのかなーと思ったくらいで、後はなしのつぶて。なのに東京やあちこちでイベントやってる話だけは流れてきてて、思わず と言いたくなる感じだったんですが…。 今回のイベントに参加して分かった。 正直、完成する気がしません。 このペースでやってたらあと何年かかるんだか分か
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