アーツ前橋の住友文彦前館長(現・東京藝術大学大学院教授、館長在職時は同准教授を兼務)と元学芸員による元臨時職員へのハラスメントを前橋市が認定していたことが分かった。住友前館長は2021年3月末の館長退任直前に「ハラスメントに該当する不適切な行為があった」と市から訓告処分(厳重注意)を受けていた。元学芸員によるハラスメントは当時認定されなかったが、元臨時職員から再度の審議要請を受け、その後に認定された。市は今年7月に組織全体のガバナンスが十分に機能せず大きな心的負担をかけたとする文書を元臨時職員に送り、謝罪した。 ハラスメント被害を訴えていたのは、2019年4月~同9月に同館に勤務した元臨時職員。同年夏に開催された展覧会「山本高之とアーツ前橋のビヨンド20XX 未来を考えるための教室」の担当学芸員として着任し、展示や関連イベントの準備、記録集の編集に携わった。退職後の2020年、前館長と元学