こんな感じ。 ぼくがテリー・レノックス----きみと最初に出会ったのは、<ダンサーズ>のテラスの外だった。ロールズロイス・シルバーレイスの車中で、きみは酔いつぶれていた。駐車場の男はその車を運んできたものの、きみの左脚が置き忘れられたみたいに外に垂れ下がっていたので、ドアをいつまでも押さえていなくてはならなかったんだ。酔っぱらったきみは、顔立ちこそ若々しいものの、髪の毛はみごとに真っ白だった。泥酔していることは目を見れば明らかだが、それを別にすれば、ディナー・ジャケットに身を包んだ、当たり前に感じの良い青年の一人にすぎない。人々に湯水のように金を使わせることを目的として作られた高級クラブに足を運び、注文どおり金を使ってきた人種だ。 ……微妙に801テイスト(きみぼくテイスト)入れてみました。 しかし、自分を「ぼく」と言う私立探偵フィリップ・マーロウも見てみたいものなのだった*1。 本当の村