全国統一ダイヤルで受け付ける子どもの電話相談「チャイルドライン」で、宮城県内から2017年度に発信された児童虐待の相談52件のうち、性的虐待が53.8%(28件)を占めたことが分かった。児童相談所が対応する事例では通常、性的虐待の割合はずっと低い水準にとどまっており、関係者は「これほど高いのは衝撃」と話している。 児童虐待相談の内訳は円グラフの通り。通話が成立した宮城分の全1393件のうち、児童虐待について詳細を初めて調べた。 NPO法人チャイルドラインみやぎ(仙台市)によると、性的虐待の被害者は主に小学生から高校生の女子で、特に中学生が多かった。加害者の多くは実父とみられる。被害者の大半が「誰にも話していない」と訴えるといい、相談できずに独りで悩むケースが多いことをうかがわせる。 宮城県内の児童相談所が16年度に通告や相談を受けて対応した児童虐待1555件のうち、心理的虐待が54.0%(