河北新報 東北のニュース／死者に呼び出し状 裁判員候補者名簿訂正されず 二本松

死者に呼び出し状 裁判員候補者名簿訂正されず 二本松 福島地裁の裁判員裁判で、既に亡くなった人に裁判員選任手続きの呼び出し状が送られていたことが、１２日までに分かった。死亡後も「裁判員候補者名簿」に名前が残されていた。名簿の基礎資料は毎年、市町村選管から地裁に提出される。同様の事態を防ぐには市町村側が小まめにチェックするしかないが、現実的には難しいようだ。 二本松市の主婦（６９）は７月末、夫あての呼び出し状を受け取った。夫は昨年１０月に死亡した。「亡くなってから１０カ月になろうとしているのに。役所はきちんと仕事してほしい」と言う。 呼び出しの対象は９月１３日に始まる放火事件の裁判。地裁は７月２８日、管内の候補者名簿の１５００人から５６人を選んで文書を送った。 候補者名簿は、各市町村選管が年１回、秋に選挙人名簿から所定の人数をくじで選び、地裁に提出する。裁判員法では、死亡者がいる場合、

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選管と地裁が責任を押し付けあっている。