日本の辞書のできてくる道筋について考えてみる。 そういうとき、すぐにわれわれは『倭名類聚鈔』を頭に浮かべる。それより前には辞書がなかったかというと、以前のものが残っていないというだけのことで、源ノ順が突如として辞書をこしらえたというのではない。『倭名鈔』があれだけ正確な分類をしていることからみても、それが忽然と出てくるわけはない。それまでに、辞書を作る修練を日本の学界は積んでいたのである。漢字を集めた辞書のほかに、日本語を集めたものができていたと思われる。日本語を記録することがもっと早くからあったのだ。『倭名鈔』をみても、漢字の名詞、熟字を示して、それに和訓を付けている。ときによると、訓をつけることができなくて、訓を付けてなかったり、または、無理に付けたりしている。たとえば『倭名類聚鈔』には、「髭」「鬚」をそれぞれ「上(かみ)つ髭(ひげ)」「下(しも)つ鬚(ひげ)」などと訓んでいるが、こん
平安朝の前半期には專ら漢文學が行はれ、後半期には國文學が興つたが、此の國文學が興つたのは漢文學の刺激に依るのである。大體日本の文化は支那文化の刺激によつて發達したのであるが、然し文化を生育すべき素質は初めから日本にあつたので、此の點は他の支那に近い邦々と異つて居る。即ち朝鮮には我が假名の如き諺文があるが、少數の歌謠の外、諺文文學といふものが遂に發達しなかつた。これを公に用ふる事になつたのは日清戰爭後の事であつて、かゝる事は古來數千年間無い所であつた。其の他の國は申すに及ばない。只日本のみは日本文學を有して居たのであるが、然し支那よりは後に發達した國であるからして、支那の刺激を受けたのは亦已むを得ぬ次第である。 支那の文化が日本の文化に影響した事を知らうと思へば、先づ制度の方から知らねばならぬが、平安朝には專ら唐の制度が日本に行はれ、大學の制度もやはり唐の摸倣であつた。唐では國子監で大學の事
闘病の日々、淡々と記述 「大正天皇実録」第3回公開2008年6月5日10時36分 印刷 ソーシャルブックマーク 大正天皇実録=宮内庁提供大演習を統監する大正天皇(写真右、1919年) 大正天皇の日々の動静を記した文書「大正天皇実録」の3回目の閲覧が4日午前、宮内庁書陵部で始まった。今回公開されたのは、1921(大正10)年7月9日から、陵に葬られた27(昭和2)年2月まで。淡々とした記述の間からは、病に苦しみ続けた天皇の姿が浮かんでくる。 実録は天皇の動静や、政治や外交上の重要事項などを記したもので、中国がルーツ。「大正天皇実録」は本文85冊、年表4冊、索引7冊、正誤表1冊の計97冊で、37(昭和12)年に完成した。 朝日新聞記者の情報公開請求をきっかけに、02年に8冊、03年に21冊分を開示。今回の9冊で、即位後の実録については、すべて公開されたことになる。今回、「個人識別情報」の黒塗り
5月21日、ダライ・ラマ法王は、中国当局からまだ招待されてはいないが、チベットの平和に関する話し合いが建設的であれば、北京オリンピックに出席するだろうと述べた。 今回の英国訪問の2日目、議会下院での満員の記者会見において、亡命中のチベット指導者ダライ・ラマ法王は、8月に始まるオリンピックへの法王の出席を望む中国当局者がいるが、6月中旬に予定されている次回の交渉において平和に向けた進展があった場合のみ出席するだろうと述べた。 「招待については何もわからない。中国側にはわたしを出席させたい人がいる。話し合いが具体的で、建設的で、チベットの状況が改善されるとしたら、そして長期的な解決が見いだせれば、わたしは出席する用意がある」。 またオリンピックを、特に聖火リレーを支持すると述べ、世界中で聖火リレーに付いて回った混乱と抗議を終わらせなければならないという呼びかけを繰り返した。「特にチベット人には
そういえば、昨晩、極東ブログのほうをコメント欄許可制にした。あとからぐぐってみるとすでにいろいろ議論があったようだ。許可制にしても「死ね」コメントは見るだろうというのもある。それはそうかもしれない。だが、だからコメント欄は閉鎖したほうがいいというのは若干飛躍だ。そのグラデーションでバランスを取る人もいる。というか妥協というのはそれなりの裁量による自由でもある。 というか、コメント欄許可制は、炎上ゲームを終わりにしましょうということだ。「炎上?ああ、そういうの昔あったよね」みたいな時代よ来い。 私は、よく揶揄されるようなふうには自身をアルファブロガーだとは思っていない。でも自分は自分のアルファブロガーというのの理念を持っていて、いつか「後から考えてみるとあいつがあの時代アルファブロガーだったな」「地味で気が付かなかったけど記録を残してくれたな」みたいな、そんなふうに思われたいなみたいな幻想は
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