【カイロ=加藤賢治】アフリカ南東部の島国マダガスカルの大統領府スポークスマンは17日、ラバロマナナ大統領が辞任したと明らかにした。 ロイター通信が報じた。同国では、国軍兵士が大統領の退陣を求め、16日から首都アンタナナリボの大統領府を占拠していた。大統領と対立する野党指導者ラジョエリナ氏を支持する国軍兵士によるクーデターが成立したことになる。 同通信によると、国軍兵士は17日までに中央銀行も制圧、そのほかの中枢施設も支配下に置いた。 ラバロマナナ大統領は、首都近郊の大統領宮殿にこもり、大統領警護隊が身辺警護にあたっていた。 同国では、野党指導者ラジョエリナ氏が、腐敗などを理由に大統領退陣を求め、これに反発する大統領との対立が激化。国軍は中立を守ってきたが、国軍内の反大統領派が11日に陸軍参謀総長を更迭、ラジョエリナ氏支持に回った。 アフリカ連合(AU)などは、選挙で選ばれたラバロマナナ大統