高松市鍛冶屋町の再開発事業用地で、江戸時代に使われた「亀井戸」と呼ばれるため池と、導水路の一部が見つかり、市文化財課が10日発表した。同課によると、江戸時代の上水道施設が当時のまま発掘されたのは、四国では初めて。 亀井戸はわき出た水を貯水するため池の機能も果たし、全体の大きさは長さ約62メートル、幅約16メートルで約890平方メートル。江戸時代の文献では、生活用水として約1千戸に水を供給していたとされる。今回はそのうちの北側約200平方メートルが発掘された。 同課によると、亀井戸の貯水状況に関する文献も残されており、藤井雄三課長は「高松市では当時から水の確保に苦労していたのでは」と話している。