記事一覧 劔神社の国宝梵鐘 悠久の歴史を秘める逸品 (2015年11月6日午前7時30分) 越前町織田の劔神社が所蔵する国宝の梵鐘(ぼんしょう)が町に寄託され、同神社北隣にある織田文化歴史館で一般公開されている。県内に6件ある国宝のうち丹南地区では唯一の国宝だ。創建約1800年の劔神社や、古くから中国大陸や朝鮮半島と交流が活発だった町の歴史に関心を深めるきっかけにしたい。 梵鐘は胴体部分に「釼御子寺鍾神護景雲四年九月十一日」の銘文が刻まれている。神護景雲四年は西暦770年。奈良時代に鋳造されたとみられる。銘文のある梵鐘としては国内で3番目に古い。1902年国宝に指定された。 梵鐘といえば寺にあるものだが、劔神社にはかつて寺があった。神と仏は同じものと考えられ、全国の神社に神宮寺という寺が建てられた。明治時代の神仏分離政策で多くの神宮寺は壊されたが、劔神社の梵鐘は残った。現在まで約125