このように考える最大の理由は、少子化の流れの中で、女性が何人も子供を産むことが難しい時代に、男子だけで家系を紡いでいくのは非現実的だからです。女性が天皇になれない制度となっているのは、家父長制が社会に色濃く残り、天皇が軍隊の長であった明治時代の名残ではないでしょうか。戦後までなんとなく続いてきてしまった制度が破綻したのが現在の状況なのです。現代の社会にあった、より「民主的」な形にすべきかと思います。 平成の30年という時間の中で、天皇の役割も変質してきました。昭和天皇まで「権威」というべき存在だったのが、平成の天皇からは国民に寄り添い、触れ合うことが期待されるようになった。先日の即位のパレードでも、観衆が躊躇することなく写真を撮ろうと両陛下にスマホを向けていましたが、いまや皇室と国民は、そんな「近しい」関係になったのです。 上皇上皇后両陛下 宮内庁提供 さらに、天皇に「道徳性」が特に求めら