更生願って手紙やりとり 殺人や窃盗事件で取り調べた人たちから「とっつあん」と慕われる元刑事がいる。福岡県警の元警部補(71)は容疑者と向き合い、心を開かせることで容疑を認める供述を引き出してきた。「罪を悔い、反省することが再犯を防ぎ、被害者への償いにつながる」。受刑者や元受刑者と手紙のやりとりを通して、更生を願い続ける。 元警部補は取り調べを担当した人たちから届いた手紙を大切に保管している。 ≪(動機について)「何でか」と何度も聞きましたね。あのとき私は死のうと思い、人生を投げ出す覚悟でした≫≪出所したら必ず会いたい。再び罪を犯すことはないと思うが、弱い人間なので、おとっつあんに力になって欲しい≫ 重大事件を起こして服役していた女性から7年前と4年前に届いた手紙。女性は最近出所し、引っ越しを手伝ってやった。 この女性は取材に対し「当時は親からも見放されて孤独だった。取調室で『自分を否定せん
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