あるところで、化学兵器を「貧者の核兵器」というのを見ました。「貧者の核兵器」と呼ばれる兵器はいくつかありますが、要するにお金や技術力が至らなくても可能な「大量破壊兵器」ということです。 テロという闘争手段も、ある意味「貧者の戦法」です。正規軍で正面対峙しても勝ち目がない、あるいはそもそも正規軍という概念を持たない非国家的集団によるゲリラ的闘争手段として、いわゆるテロがあります。 これらはおしなべて「イケナイもの」ということにされていて、諸大国はなんとか利害をすりあわせて取り締まろうとしています。「持てる者」としては、「貧者」に変な一発逆転の不意打ちを食らったらたまらないからです。 そうしたキャンペーンの一環として、テロや化学兵器が「道徳的に悪」であるかのような言説が流布されており、それをすっかり真に受けて「非人道的」などと信じてしまっている人たちがいますが、「非人道的」というなら、「富者の