「第2の藤本健二氏」が重い口を開いた。北朝鮮の故金正日総書記の専属だったイタリアン・シェフが、英国のタブロイド紙のデイリー・スターと、米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)のインタビューに応じ、最高指導者専用のグルメと豪華客船について語った。 エルマンノ・フルマニス氏は、北朝鮮が史上最悪の大飢饉「苦難の行軍」の真っ只中だった1997年、当局の招請に応じて、北朝鮮で働くことにした。安くて栄養価の高いイタリア料理を提供し、飢えに苦しむ人を救うつもりだった。 サラミのピザを好んだ正日氏 ところが、彼が求められたのは、一般庶民ではなく、北朝鮮の高級幹部、金正日氏の世話係、医師、カウンセラー、そして時には金正日氏本人に高級料理を提供することだった。