防衛省統合幕僚監部は16日、ロシア海軍の艦艇計4隻が津軽海峡を太平洋側から日本海側に抜けたのを確認したと発表した。ロシアが軍の担当地域にかかわらずウクライナに兵力を集めていることや、通過した艦艇がいずれも戦車揚陸艦と呼ばれる種類であることから、同省は今回の航行目的がウクライナ方面への兵員や戦闘車両の輸送の可能性があるとしている。 ロシアの海軍艦艇は2月以降、オホーツク海や日本海で大規模演習を展開。津軽海峡や宗谷海峡の通過も相次ぐ。 防衛省によると、確認された4隻のうち1隻を自衛隊が撮影した写真では、甲板上に多くの車両を搭載していた。