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ブックマーク / hirokimochizuki.hatenablog.com (24)

  • 朝日新聞天声人語のコラムがニッポン複雑紀行の記事とよく似ていることについて - 望月優大のブログ

    こんにちは。日の移民文化・移民事情を伝えるウェブマガジン「ニッポン複雑紀行」編集長の望月優大です。 やや物騒なタイトルの記事をアップしてしまい恐縮です。一つの問題提起をするためにこの記事を書いています。このあと概要を説明しますので読んでいただけたらと思います。 ・ ・ ニッポン複雑紀行は昨年12月に難民支援協会と共に立ち上げたウェブマガジンで、その第一弾記事として、12月6日に前新大久保駅長の阿部さんへのインタビュー記事を掲載しました。取材を行ったのは2017年の9月です。 外国人が多いことで知られる新大久保の駅長として、阿部さんが日語学校の学生さんたちと協力して20ヶ国以上の多言語アナウンスを導入したというストーリー。阿部さん自身が青森県の出身で、青森弁を聞きに上野駅に行った経験があるということがこうした取り組みのベースになっており、SNSを中心に共感が大きく広がった結果とても多くの

    朝日新聞天声人語のコラムがニッポン複雑紀行の記事とよく似ていることについて - 望月優大のブログ
    kaos2009
    kaos2009 2018/02/08
    “このブログでは、そのことが何らかの法律に違反しているかどうかを問題にしたいわけではありません”「うちの記事読んで書いたコラムだからサイト名も書いてよ」という主張は分かる
  • 私は植松のように考えない。他人を不幸にしたからと言って殺されて良い人間などいない。 - 望月優大のブログ

    今日、7月26日で相模原障害者施設殺傷事件から丸1年になる。 障害者「幸せ奪う存在」=トランプ氏演説契機に-手紙で植松被告・相模原施設襲撃:時事ドットコム 【独自】45人殺傷、植松被告からの手紙|日テレNEWS24 最近になって植松聖被告からマスコミ各社あてに手紙が届いたようだ。事件から1年というタイミングを意識したのだろう。上記記事よりそれぞれ引用する。 時事 植松被告は手紙の冒頭、「不幸がまん延している世界を変えることができればと考えました」と記した。重度・重複障害者を「人の幸せを奪い、不幸をばらまく存在」だと主張し、「面倒な世話に追われる人はたくさんいる」「命を無条件で救うことが人の幸せを増やすとは考えられない」と訴えた。 安楽死の対象の判断基準として、「意思疎通が取れる」ことを挙げた。植松被告は襲撃時、居合わせた職員を連れ回して「この入所者は話せるのか」と聞きだそうとしていたことが

    私は植松のように考えない。他人を不幸にしたからと言って殺されて良い人間などいない。 - 望月優大のブログ
    kaos2009
    kaos2009 2017/07/26
  • 「投票率がとても低い」ということについて - 望月優大のブログ

    こちらの記事を読んで。 マクロン新党の勝利の意味 | 鈴木一人 | コラム | ニューズウィーク日版 オフィシャルサイト 6月に行われたフランス国民議会選挙の最大の特徴は投票率の低さであった。投票率は42.6%で、1958年に始まったフランス第五共和政で最低の投票率。左右既存政党に対する信頼感が低下した結果、今年4~5月に行われた個人を選ぶ大統領選ではマクロン、ルペン、メランションという政治姿勢を異にする3人のポピュリストたちが躍進した(投票率は1回目が77%、2回目が65%)。しかし、政党を選ぶ議会選においては、投票に行く人の絶対数自体が前回の議会選と比較して大きく減少してしまったのである。 今回の国民議会選挙でもっとも大きな特徴というのは、やはり投票率の低さ(フランスでは棄権率の高さと表現される)であった。約42.6%という、第五共和制が発足してから最低の投票率であり、これまでの最低

    「投票率がとても低い」ということについて - 望月優大のブログ
    kaos2009
    kaos2009 2017/06/24
  • 書評『分解するイギリス』(近藤康史) - 望月優大のブログ

    イギリス政治の専門家によるイギリス政治入門の書。質的な内容がわかりやすくまとめられており、大変勉強になった。イギリス政治の理解に役立つだけでなく、長らくイギリスを目標に政治改革を行ってきた日政治を考えるうえでも必読の一冊だ。なぜなら、著者はその目標たるイギリスモデルの変容を論じているからである。 分解するイギリス: 民主主義モデルの漂流 (ちくま新書 1262) 作者: 近藤康史 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2017/06/06 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る イギリスの民主主義は「ウェストミンスター・モデル」とも言われ、議会制民主主義の一つの範型とされてきた。書では、そのモデルが「複数の制度的パーツ」の組み合わさりによって構成されていること、そして近年になって一つ一つのパーツに変化が起こり、総体としてのモデルが大きく変容していることが論じられている。 複数

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    kaos2009 2017/06/19
    小選挙区制度の問題
  • 自己責任を求める成功者たちにつけるクスリ - 望月優大のブログ

    田圭佑氏のツイートが話題になっていた。若い世代の自殺に関するニュースを取り上げて「他人のせいにするな!政治のせいにするな!!」と吼えている。ああ、このツイートは見たくなかった。好きなサッカー選手であるだけに個人的には残念な気持ちになった。 田氏が取り上げている記事はこちら。 記事を一目読んでみていただければわかる通り、田氏が言うような「他人のせい」とか「政治のせい」とかそういった内容についての記述がある記事ではない。これを読んであのような書き込みをするということは、彼が「自殺」という問題を考えるうえでのある種の思い込み、「自殺者は自分の苦境を「他人や政治のせい」にして自死したのだろう」といった類の思い込みがあるからだろうと思う。若者に対して強く生きるように鼓舞したいという彼の気持ちはわからなくもないが、この文脈で使うべき言葉、そして言葉遣いだとは到底思えなかった。 平凡な、物言いでは

    自己責任を求める成功者たちにつけるクスリ - 望月優大のブログ
    kaos2009
    kaos2009 2017/05/31
    成功者以外でも同じような言葉を発する人はいると思う
  • 鈴木謙介氏の整理に沿ってーー経産省「次官・若手ペーパー」論(3) - 望月優大のブログ

    社会学者の鈴木謙介氏が件のペーパーをもとに始まった議論に対してある種の総括(?)的なブログ記事を書かれていた。鈴木氏のことは昔から尊敬しており、過去に氏の著作のいくつかを読んできたのはもちろんのこと、講演を聞きにいったこともある。記事中で私のブログも紹介くださっていたので、勝手に胸をお借りする気持ちになってアンサーブログという形でまとめておきたい。 私の過去記事はこちら。 鈴木氏の趣旨は明快で、記事タイトルの「選択肢を理解する」の通りである。すなわち「どこに論点の中心があって、何が対立していて、そして僕たちに示されているのはどのような選択肢なのかということが明らかになっていない」ので、それを明らかにしようということである。 私も二目の記事で「どこに国家観や政治思想上の大きな分岐が走っているかを正しく認識したうえで自分の思考を深めてみていただければと思う」と書いていたが、それと基的に同趣

    鈴木謙介氏の整理に沿ってーー経産省「次官・若手ペーパー」論(3) - 望月優大のブログ
  • 経産省「次官・若手ペーパー」に対するある一つの「擬似的な批判」をめぐって - 望月優大のブログ

    先日こちらのエントリを書いたところかなり大きな反響があった。 その後、件の「次官・若手ペーパー」に対する応答が他所からもいくつかなされていたが、そのなかに渡瀬裕哉氏という方によるかなり強めの批判記事があった。この方のことは存じ上げなかったが、私とはだいぶスタンスの違う議論をされているようなので、自分の立ち位置を明確にするためにも簡単に取り上げさせていただく。(なお、今回も前回記事と同様、個人の人格に対する攻撃を行う意図は微塵もなく、議論の整理が目的であることを明記する。) 「時代遅れのエリートが作ったゴミ」発言者に訊く!若手経産官僚のペーパーに感じた違和感とは。 | 一般社団法人ユースデモクラシー推進機構 どんな方か知らない方もいらっしゃるかもしれないので、プロフィールを上記の記事より転載する。読むに、ティーパーティー運動にシンパシーのあるリバタリアン的な志向性をもった方なのであろう。 渡

    経産省「次官・若手ペーパー」に対するある一つの「擬似的な批判」をめぐって - 望月優大のブログ
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    kaos2009 2017/05/22
  • 国連軍がムクウェゲ医師に対する24時間の人身保護を再開(英→日翻訳 ※昨日の続き) - 望月優大のブログ

    良いニュースです。昨日、コンゴのムクウェゲ医師に対する国連軍による保護が解除されており、それによって彼の身に危険が迫っているというブログを書きました。 今日、その保護が回復されているとMONUSCO(国連コンゴ民主共和国安定化ミッション)自身からの発表があったようです。ムクウェゲ氏と彼のパンジ病院に対する24時間の保護を再開したことをMONUSCO自身が発表したということです。保護は5/15にすでに回復されているとMONUSCOは説明しています。こちらの記事です。 MONUSCO CONTINUES TO SUPPORT AND PROTECT DR. MUKWEGE 該当部分のみラフですが英→日翻訳します。 ーーーーー <英→日翻訳> パンジ財団が表明した懸念にもとづき、MONUSCOは適切な保護レベルを決定するための徹底的な安全調査を近日中に実施する。その調査に先立ち、24時間の保護の

    国連軍がムクウェゲ医師に対する24時間の人身保護を再開(英→日翻訳 ※昨日の続き) - 望月優大のブログ
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    kaos2009 2017/05/20
  • 経産省「次官・若手ペーパー」に対する元同僚からの応答 - 望月優大のブログ

    経済産業省の「次官・若手プロジェクト」によるペーパーが話題になっていた。私自身、新卒時に同省で働いていたのだが、このペーパーの作成に私の(個人的に親しい)同期なども関わっているようだ。 不安な個人、立ちすくむ国家 〜モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか〜 平成29年5月 次官・若手プロジェクト | 産業構造審議会総会(第20回)‐配布資料 | 経済産業省 したがって、以下に述べていくことについては、このプロジェクトの参加メンバーに対する人格攻撃の意味合いをまったく持たず、このペーパーが提案する国家観及び社会像そのものに対して応答していくものである。あらかじめ述べておくが、私の意見の基調は「反論」のそれである。しかし繰り返しになるが、その目的は特定の誰かへの攻撃ではなく、政府が発表しかつ社会的に話題になっている資料について、そこでなされている議論の整理と、別の視点を提供することだけをこの文

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    kaos2009
    kaos2009 2017/05/20
    「これまで何度も言い古されてきた緊縮・福祉国家再編の論理であり、新しさはほとんどない。むしろ、本資料についてきちんと考察・理解しておくべきことは、このペーパーが現在の政府全体の動きとどこが同じでどこが
  • (続報あり)「ムクウェゲ医師への保護はなくなり、彼の命は危険にさらされている」(仏→日翻訳、署名) - 望月優大のブログ

    こちらの記事で取り上げたムクウェゲ医師の身が現在進行形で深刻な危険にさらされているようです。ノーベル賞候補にも度々あがっている偉大な人物の命がすぐに失われてしまうかもしれないという状況です。 国連軍による彼の人身保護が何らかの理由で停止されたことが理由なのですが、その保護を回復することを求める署名キャンペーンがchange.orgで立ち上がっていたので、ラフですがフランス語から日語に翻訳しました。ムクウェゲ医師と同様に保護を解除された医師は4/14に自宅で暗殺された状態で発見されています。事態は当に深刻です。 日からも同サイト経由で署名に賛同できますので、以下を読んでいただきぜひ日からもたくさんの署名を送りましょう。署名自体は当に簡単です。すぐに終わります。 ーーーーー <仏→日翻訳> ムクウェゲ医師への保護はなくなり、彼の命は危険にさらされている ムクウェゲ医師への保護はなくな

    (続報あり)「ムクウェゲ医師への保護はなくなり、彼の命は危険にさらされている」(仏→日翻訳、署名) - 望月優大のブログ
    kaos2009
    kaos2009 2017/05/17
    [「性器の傷跡を見ればどのグループの仕業かわかる」デニ・ムクウェゲ医師がコンゴの紛争資源と組織的性暴力について語ったこと 「性器の傷跡を見ればどのグループの仕業かわかる」 コンゴのデニ・ムクウェゲ医師の講
  • 米大統領令による入国禁止措置についてのロイター世論調査の詳細 - 望月優大のブログ

    ロイターによる外国人や難民の入国に関する大統領令についての世論調査結果が話題になっている。 入国禁止49%賛成 反対41%を上回る 米世論調査:朝日新聞デジタル 世論調査を行ったロイター自身の情報を見たほうが良いと思ったのだが、日語記事が見当たらなかったので、こちらのロイター英語記事を参照しながら世論調査の結果をメモしておく。 Exclusive: Only a third of Americans think Trump's travel ban will make them more safe | Reuters 「入国禁止についての態度 (Attitudes on immigration ban) 」と題されたこの世論調査は合計3問の質問からなっており、ロイターが調査会社のIPSOSと共同で実施したようだ。サンプルサイズは民主党支持者が453人(信頼区間5%)、共和党支持者が478

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    kaos2009
    kaos2009 2017/02/01
    “ 問1:大統領令に賛成か反対か”
  • 全訳:ドナルド・トランプ「厳格な審査に関する最近の大統領令についての声明」 - 望月優大のブログ

    トランプ大統領がつい先ほど1/29 18:16(日時間1/30 8:16)にFacebookで出した声明を全訳した。Donald J. Trump - Statement Regarding Recent Executive... | Facebook この記事の内容は以下の通り。 全訳:「厳格な審査に関する最近の大統領令についての声明」 トランプの政策はオバマのそれと当に似ているのか トランプの声明はBreitbartの記事を元にしている可能性がある 声明直前のツイート 全訳:「厳格な審査に関する最近の大統領令についての声明」 「厳格な審査に関する最近の大統領令についての声明」 Statement Regarding Recent Executive Order Concerning Extreme Vetting アメリカは移民たちの誇り高き国であり、私たちは抑圧から逃れてくる人々

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  • 「本当に困っているのは誰か?」と問う正義。大西連さんと「保護なめんな」ジャンパー問題について話したこと。 - 望月優大のブログ

    1/17に小田原市の「保護なめんなジャンパー」問題が発覚してから1週間。このテーマについてもやいの大西連さんと話したいと思い、一昨日の晩にお会いしてFacebook Liveで1時間半ほど話しました。 大西さんはNPO法人もやいの代表で、名著『すぐそばにある「貧困」』の著者でもあります。今回の件についてとてもよくまとまった記事も書かれています。 そして、実際のFacebook Liveのリンクがこちらです。ちなみに彼とのLiveは2回目で、1回目のリンクはこちらです。 会話のなかでいくつか印象に残っているポイントをメモしておきます(順不同)。ジャンパー問題だけではなく、その周囲にあるいろいろな論点について話しました。 生活保護のソーシャルワーカーという仕事とその現状 生活保護の「不正受給」についての現状 1946年制定の旧生活保護法に入っていた3つの除外規定(怠惰・素行不良・親族が扶養可能

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  • すべての若者たちへ。ミシェル・オバマ最後のメッセージ。 - 望月優大のブログ

    ミシェル・オバマ大統領夫人の最後のスピーチがとても素晴らしかったので、その後半部分、若者たちへのメッセージの部分を翻訳してご紹介します。舞台は1/6にホワイトハウスで行われた全米スクールカウンセラー・オブ・ザ・イヤーの授賞式です。英語全文はこちらに。 ここから翻訳です。いくつかの見出しは私がつけたものです。 生い立ちや社会的地位に関係なく、あなたには居場所がある 私がホワイトハウスでの時間を終えるにあたって、ファーストレディとしての最後の公式の談話を通じて、若者たちに贈る事ができるこれ以上のメッセージはありません。この部屋にいる、そしてこの動画を観ているすべての若者たちへ、この国はあなたに属していると知ってください。これまでの生い立ちや社会的な地位には関係なく、あなたたちすべてにです。あなたやあなたの両親が移民でも、あなたは誇るべきアメリカの伝統の一部だと知ってください。新しい文化、才能、

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  • 「ラストベルトの反乱」という神話。白人労働者たちがトランプに寝返ったというのは本当か。 - 望月優大のブログ

    Slateに「ラストベルトの反乱という神話」という記事があがっていました。面白い記事だったので内容を紹介します。著者は南カリフォルニア大学法学部の教授とヨーク大学博士課程の学生の二人です。 The myth of the Rust Belt revolt. トランプが勝った理由、クリントンが負けた理由として、白人労働者階級の反乱が頻繁に語られました。すなわち現状に不満を抱える白人労働者たちによる民主党から共和党への寝返りが起きたのではないか、というストーリーです。 特に地理的には「ラストベルト rust belt」と呼ばれる、カナダに近い中西部から大西洋岸にわたって広がるかつての工業地帯でこうした反乱が集中的に起こり、それがトランプの勝利を帰結したのではないか、という考えが多く語られました。 改めてアメリカの州名を眺めてみる 先の記事では、2012年と2016年の両大統領選挙における、アイ

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    kaos2009
    kaos2009 2016/12/05
    “民主党に投票しなかった人々の多くは、トランプに投票するよりも第三党の候補に投票するか、そもそも誰にも投票しない傾向のほうが大きかった。”
  • 7歳の少女バナ・アラベドによるツイート。シリア政府軍攻囲下にあるアレッポ東部の状況。 - 望月優大のブログ

    アレッポはダマスカスに次ぐシリア第二の都市であり、シリア内戦で最も大きなダメージを受けた場所の一つでもある。 アレッポは現在東西に分断されており、西側をシリア政府が、そして東側を反政府勢力が支配している。アレッポ東部はシリア政府が支配する領域の中で「陸の孤島」と化している。 (11/8 BBC News - Why are people still living in east Aleppo?) 10月のものだが、この動画を見ると、アレッポ西部が美しい風景を保っているのとは対照的にアレッポ東部がひどく荒廃している様子がわかる(西アレッポの動画はアサド政権の観光局によるもの)。 (10/5 The Guardian - Drone footage of west and east Aleppo - video) 現在もアレッポ東部に暮らす20万人強の人々は、料の欠乏や医療機関の不足の中を暮

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  • ドナルド・トランプの勝利と「新しい世界」について - 望月優大のブログ

    先日のアメリカ大統領選でドナルド・トランプが勝利したという出来事について、アメリカにおける人種・エスニシティの問題、そして移民問題という視点から振り返ってみたいと思います。 そうするのは、それらの問題がこの選挙において最も根的であると私が考えているからであり、ジェンダーや所得、居住地域など、他にもありうる幾つかの視点の一つという位置付けではありません。最も根的な意味で、この選挙において重要だったのは人種・エスニシティであり、移民の問題であったと私は考えています。 この記事では以下の順序で話を進めていければと思います。 誰がトランプに投票したのか? 白人の民主党離れとクリントンが勝てなかった理由 ドナルド・トランプの勝利と「新しい世界」について 少し長くなりますが、お付き合いいただけたら嬉しく思います。 1. 誰がトランプに投票したのか? トランプ勝利のニュースの後、色々な人たちがトラン

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    kaos2009
    kaos2009 2016/11/14
    “先日のアメリカ大統領選でドナルド・トランプが勝利したという出来事について、アメリカにおける人種・エスニシティの問題、そして移民問題という視点から振り返ってみたいと思います。”
  • 日本の貧困は「降格する貧困」に近づいている。セルジュ・ポーガム『貧困の基本形態』講演から。 - 望月優大のブログ

    「はしごの下にいるんだよ。それ以外におれたちが誰なのかをはっきりさせる言葉があるのか。おれたちははしごの下にいて、うやわず、それだけさ。おれたちのための言葉なんてない。はしごの下には工員がいて……やがて上に上がっていく。でも、おれたちは?失業者じゃない、工員じゃない、何でもない、存在しないんだよ!社会の乞だ。それがすべてさ。何者でもないんだ!」(工場勤務歴20年以上の41歳RMI受給者の語り) セルジュ・ポーガム『貧困の基形態』終章の冒頭に掲げられたエピグラフ 10/22に現代フランスを代表する社会学者であり、貧困の社会学で有名なセルジュ・ポーガム教授の講演に行きました。講演のタイトルは「貧困の基形態 日的特殊性の有無について」となっており、今年日語訳された『貧困の基形態』のタイトルをそのまま掲げつつ、さらに日貧困についても語ることが期待されました。 日仏会館フランス事

    日本の貧困は「降格する貧困」に近づいている。セルジュ・ポーガム『貧困の基本形態』講演から。 - 望月優大のブログ
  • 「性器の傷跡を見ればどのグループの仕業かわかる」デニ・ムクウェゲ医師がコンゴの紛争資源と組織的性暴力について語ったこと - 望月優大のブログ

    「性器の傷跡を見ればどのグループの仕業かわかる」 コンゴのデニ・ムクウェゲ医師の講演を聞いて、この言葉が今も頭に残っています。その背景にどういう意味、そして社会的な構造があるか、自分に理解できた範囲で共有できればと思います。 デニ・ムクウェゲ医師 ムクウェゲ医師はコンゴ民主共和国(DRC ; Democratic Republic of Congo)の医師でノーベル平和賞の命とも言われています。コンゴの現状を伝えるアドボカシーのために世界を回っており、その途上でいま日に来ています。10/4に東京大学で行われた講演会を聞きに行ってきました。 デニ・ムクウェゲ医師講演会:コンゴ東部における性暴力と紛争鉱物 | イベント | 東京大学 ムクウェゲ医師及びムクウェゲ医師の日招聘に尽力された方々によるアドボカシー活動にほんの少しでも貢献できればと思い、このエントリを書いています。 米川正子氏に

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  • 「難民は気持ちの悪い害虫だ」とドイツの政治家は言った。 - 望月優大のブログ

    ニューヨークで難民サミットが行われたという。 冷戦が終わって世界が平和になるかと思えた時期があった。それから25年以上が経ち、内戦や紛争で住む場所を離れる人の数が6500万人まで急増する人道危機の時代を私たちは生きている。 難民受け入れに取り組んできた一つ一つの国は、国内からのバックラッシュに悩まされている。国内での格差が拡大する中、新たな外部を受け入れる必要も余裕もないと、国内の弱者たちが排斥を訴えている。 メルケル首相は「われわれは成し遂げられる」というスローガンを一年で降ろした。「ドイツのための選択肢 Alternative für Deutschland (AfD)」という右派政党が急伸し、もはや内政が持たないと判断したからだろう。 いま、国連に代表される「超国家的な連携」という人類の夢が危機に瀕している。人々が気づかないうちに、その危機は二つの形で静かに進行している。一つは連携の

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