5月8日、日本国内の家電大手のうち、ソニー・パナソニック・東芝が同時に、テレビの新製品を発表した。 その中で、特に注目すべき戦略に出たのが東芝である。他社に先駆けて「新BS4K放送」のチューナーを内蔵したのだ。なぜそれができたのか、そして、東芝の狙いがなにかを解説する。 各社横並びの中、1社飛び出す「東芝」 今期のテレビは、各社とも似たトレンドを持っている。 ハイエンドは有機ELパネルを使って高色域・高コントラストを実現したモデルであり、液晶テレビは比較的価格が抑えめ。しかし「4K」の解像度と、コントラスト感を高める「HDR」への対応は基本要素となっていて、品質が揃ってきている。 画質にこだわって有機ELモデルを買うのもいいが、品質と価格のバランスが良好で、55インチクラスでも20万円+αで手に入る液晶モデルのお買い得感が高い。これで、トップメーカーの中ではシャープ以外の製品が出揃った形に