2021年9月9日のブックマーク (3件)

  • 3-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    【前回のあらすじ】 大入道の息子の一つ目小僧は、大入道から片目を与えられて二つ目になり、家督を譲られ、諸国化け修行に出たのですが。。。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 大昔化物双紙 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (5ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 丹波の山奥に狒々《ひゝ》と言ふ者有りて、良く人を悩まし、猪《しゝ》・狼《おゝかめ》を取り喰らひ、山を荒らしけれバ、里人これが為に悩まぬ者無し。 丹波の国の化け物大将と言ふ。 然るに、狒々が一子を山童《やまワらう》と言へり。 されども山童は化け物大将となるべき働きなけれバ、狒々 詮方《せんかた》無く、見越入道《ミこしにうだう》と言へる者を子分に頼ミ申しけるハ、 「此の度、越後の国大入道が倅《せがれ》一ッ目小僧、世を取って今入道と言へり。 彼、化け修行に出でたる

    3-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
    kapibara5168
    kapibara5168 2021/09/09
    山童としちゃあヘコむのは仕方ない。でも能力がないとわかっているのに我が子可愛さだけで家督を譲っても…っていうヒヒは名を馳せるだけあって有能ですね。そしてモテモテの彼女はここにも出てくるのねぇ。
  • 2-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    【前回のあらすじ】 越後の国の大入道は、片目をくりぬいて息子の一つ目小僧に与えて家督を譲り、隠居したのでしたが。。。 ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 大昔化物双紙 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (4ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 一ッ目小僧は、 「入道に世を譲られ、中/\今迄の様《やふ》に、丸盆に豆腐《とふふ》を乗せて、雨降りに柳の下から「もゝんじい」とやらかすような、まだるい事をしては、大入道の株が廃る」 と、かの童子格子《どうじがうし》の大褞袍《おほどてら》を拵《こしら》へて、鉄の棒をよた/\と突いて、諸国化け修行と出掛けける。 「俺が形《なり》は、「ひらがな」の辻法。何という身だ」 「親父はよつぽど人に怖がられたもんだが、俺も上手くやりたいもんだ」 【現代語訳】 一つ目小僧は、 「大入道に家督を

    2-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~
  • 1-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~

    今回から、前回の『化物夜更顔見世』と同じ、桜川慈悲成作・歌川豊国画の『大昔化物双紙』(寛政七 [1795]年刊)を読んでいきたいと思います。 この作品も以前に取り上げたので、ひょっとしたら読んだことがある方もいるかもしれませんが、四年近く前のことなので、私もすっかり内容を忘れていましたヾ(๑╹◡╹)ノ" ※この記事では、国立国会図書館デジタルコレクションの画像を適宜加工して使用しています。 大昔化物双紙 2巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション (3ページ目です) ※画像は拡大できます。 【原文】 御存知の越後の国の大入道、一子を一ッ目小僧とて寵愛《ちやうあい》しけるに、此の小僧、親に劣らぬ化け巧者《ごうしや》にて有りしかば、数多《あまた》の化け物、入道《にうだう》に言ふ様《やう》、 「一ッ目殿、今は天晴《あつぱ》れの化け様なれば、入道は隠居《ゐんきよ》して、世を一ッ目に譲り給へ」 と

    1-大昔化物双紙【再読】 - うきよのおはなし~江戸文学が崩し字と共に楽しく読めるブログ~