非常食のパンといえば、固くてパサパサした乾パンが一般的。ボローニャFCの缶詰パンはそれとは一線を画している。缶を開けるとデニッシュ生地のパンからは甘い香りが漂い、口に入れるとしっとりとした食感で、柔らかく食べやすい。 ボローニャFCの松尾豊・代表取締役は「非常食を口にするのは災害で避難している時など、苦しい時。そんな中でおいしいパンが食べられれば、少しでも気持ちが救われるのではと考えて開発した」と話す。 価格は1個400円(税抜き)。非常食とは思えないおいしさが評判となり、2007年の販売以来、累計で300万缶を販売。今年に入っても販売個数が前年同月比50%増で推移しており、人気は高まる一方だ。 知名度が向上したことで、現在では東急ハンズやロフト、高島屋などの非常食コーナーでも取り扱われるようになった。ウェブサイトでの販売も1カ月待ちの状態だ。
![執念実った「おいしい非常食」、異例の大ヒット](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/85f9da58ecdf771e634187ebc1790a34c71e3ffc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkei.com%2Fatcl%2Freport%2F15%2F278209%2F070800054%2Ffb.jpg)