去年、中国の研究者が「ゲノム編集」と呼ばれる技術で、遺伝情報を書き換えた受精卵から双子を誕生させた問題で、中国の裁判所は、この研究者に懲役3年の判決を言い渡しました。 中国の当局は調査の結果、子どもの誕生を確認し、賀元准教授は捜査機関の調べを受けていました。 これについて、国営の新華社通信は30日、深センの裁判所が賀元准教授に対し、違法な医療行為を行った罪で、懲役3年の実刑と300万人民元、日本円で4700万円相当の罰金を言い渡したと伝えました。 賀元准教授は、2人の医療関係者とともに、夫がエイズウイルスに感染した夫婦を募集したうえで、ゲノム編集技術を使って2人の女性を妊娠させ、合わせて3人の子どもを誕生させたとされています。 その際、倫理的な手続きに必要な書類も偽造したとしています。賀元准教授らは、いずれも罪を認めているということです。 裁判所は、「3人は名誉と利益のためわざと国の規定に