独Tモバイルの米国法人(TモバイルUS)と合併したスプリントを2013年に買収したソフトバンクグループだが、2020年4月に両社が合併したことで得たTモバイルUSの株式の多くを、2020年6月23日に売却すると発表したことで、TモバイルUSにおける同社の存在感は大きく失われることとなる。ソフトバンクグループのスプリント買収による米国での携帯電話事業が成功に至らなかった理由を、過去の経緯から改めて振り返ってみよう。 失敗に終わったスプリント買収 ソフトバンクグループは2020年6月23日、同社が保有する米携帯電話3位のTモバイルUSの株式のうち、約3分の2を売却すると発表した。ソフトバンクグループ傘下で米携帯電話4位だったスプリントが、TモバイルUSと合併することが承認されたのは2020年4月なのだが、ソフトバンクグループはそれからわずか2カ月で多くの株式を手放すこととなる。 そもそもソフト
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