日本全国のファブ施設を紹介する「fabなび」。今回は高知県佐川町の「さかわ発明ラボ」。JR高知駅から特急でおよそ30分、高知県佐川町の町役場そばにあるファブ施設だ。 人口およそ1万3000人、高知県中西部にある佐川町は、町長主導のもと町民自身による街づくりに取り組んできた。町民を巻き込んだまちづくり総合計画作成をきっかけに最新の技術とデザインで新しいものづくりを行う場所として2016年5月に設立されたのが「さかわ発明ラボ」だ。 総務省の「地域おこし協力隊」制度を利用して佐川町に移住したメンバーが中心となってラボを運営している。 「実はラボの立ち上げ時には細かなユーザーや利用場面の想定は行っていませんでした。佐川町ではもともと自宅に工房を持っている人が多いのですが、デジタル・ファブリケーションにはなじみが薄いので、まずはラボの存在を知ってもらうために、さまざまなワークショップを企画して地道に