ブックマーク / xtech.nikkei.com (280)

  • 「リーン・スタートアップ手法を取り入れる」、島根県がビジネスモデル創出支援

    島根県は2012年7月2日、「パートナー型ビジネス創出支援事業」の第1号となる採択事業を発表した。ブライダル事業者とIT企業による「婚活応援システム」を採択。開発費用の半分を最大1000万円まで補助金として交付。事業は「リーン・スタートアップを強く意識したプロセスで進める」(島根県)としている。 「パートナー型ビジネス創出支援事業」は、島根県が2012年度から開始した、県内の産業振興を目的とした施策。県内に事務所を置くサービス事業者と、県内のIT企業が連携し、新しいビジネスモデルを創出する取り組みを支援する。採択された事業に対して、開発費用の2分の1を、原則500万円、特例として1000万円を上限として交付する。 採択された「婚活応援システム『メイト』フランチャイズ事業」は、マリエ・やしろが運営している婚活応援システム「やしろメイト」の業務ノウハウと運営システムをITを活用してフランチャイ

    「リーン・スタートアップ手法を取り入れる」、島根県がビジネスモデル創出支援
  • [メール編]CC欄を確認せずにやり取りしてはいけない

    メールには、複数の人に同報できる便利さがある。PMプロジェクトマネジャー)は、やり取りしている相手だけでなく、ステークホルダーのメールアドレスをCC(カーボンコピー)欄に加えておけば、やり取りをそのまま伝えられる。あとで一から説明する手間が省けて便利だ。 ただしPMは、CC欄を確認せずにメールをやり取りしてはいけない。PMプロジェクト内の相手だと思って気楽に書いたメールが、プロジェクト外の人にも読まれていることがあるからだ。内容がまずいものを送ってしまうと、プロジェクト外の人に知られることになり、相手との信頼関係が崩れるといった、冗談では済まされない事態を招きかねない。 メールのCC欄を意識しなくなる落とし穴にはまったSさん SIベンダーに所属するPMのSさんがあるプロジェクトを終えたときのことだ。そのプロジェクトは、ユーザー企業にいる利用部門の担当者からの細かい仕様が膨らむ難しいもの

    [メール編]CC欄を確認せずにやり取りしてはいけない
  • 第1回 mruby誕生の経緯を明かそう

    Webサービスの分野などで人気を博してきたオブジェクト指向のプログラミング言語「Ruby」に2012年4月、組み込み向けの軽量版「mruby」が登場した。 Ruby(CRuby)の生みの親である、まつもとゆきひろ氏が、組み込み分野に強みを持つ福岡県の企業や大学などと共同で経済産業省の「地域イノベーション創出研究開発事業」として開発したものである(Tech-On!関連記事01、同02)。 mrubyの最大の特徴は、実行環境(仮想マシン:VM)の大きさが最小構成で550kバイトと小さく、他のアプリケーションにVMごと組み込みやすいことだ。C言語などで記述した体のアプリケーションの中で、ネットワーク処理やテキスト処理などC言語の苦手な処理やRubyの得意な処理をmruby側にオフロードさせる、といった使い方ができる。 ネットワーク側とのやり取りが増えつつあるデジタル家電など組み込み機器での

    第1回 mruby誕生の経緯を明かそう
  • 日本IBMとスルガ銀行、なぜ訴訟に発展したのか

    IBMとスルガ銀行のシステム開発に関わる訴訟に関して、筆者は二つの視点から大きな関心を持っている。訴訟の経緯や判決は一般マスコミでもセンセーショナルに報道されたのでここではその説明を省くが、多くの読者は顛末をご存じのことと思う。 この訴訟と判決は日IBMだけの問題ではなく、多くのユーザー企業とベンダー双方に、非常に大きなインパクトを与えたことは事実であろう。特に74億円という賠償額の大きさや、ベンダー側の責任を重く認めた判決はベンダーにとって衝撃的であったはずだ。 筆者の視点の一つはこの事案でどのような調達プロセスが取られたのかという点である。筆者の仕事の多くはRFP作成やベンダー選定といった調達に関するコンサルティングであり、プロジェクトの失敗要因の多くは調達時に既に潜んでいると考えている。しかし、報道の多くは開発時のプロジェクトマネジメントを問題視しているものがほとんどである。ま

    日本IBMとスルガ銀行、なぜ訴訟に発展したのか
  • 第1回 フルセグでいきます!

    「どれだけのユーザーに受け入れられるんだろうか」 これまでとは全くコンセプトが異なる製品だけに,西沢学(現・ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE) Worldwide Studios JAPANスタジオ 制作部 シニアゲームデザイナー)は,一抹の不安を覚えていた。 torneの開発陣。左から,SCE 商品企画部 3課 課長の渋谷清人氏,同社 ソフトウェアプラットフォーム 開発部 2課 1グループの石塚健作氏,同社 Worldwide Studios JAPANスタジオ 制作部 シニアゲーム デザイナーの西沢学氏。(写真:人物は加藤 康,そのほかはSCE 提供) 「テレビを楽しむゲーム」。これが,西沢が目指したプレイステーション 3(PS3)向け周辺機器「torne(トルネ)」だった。これまで多くのゲーム・デザインを手掛けてきたとはいえ,こんな製品に携わったのは初めてだった。 ふた

    第1回 フルセグでいきます!
  • NOTTVがシフトタイム番組を拡充、「まとめニュース」「映画情報」・・・

    mmbiが提供するスマートフォン向け放送局NOTTVは、2012年7月からシフトタイム視聴の新番組(コンテンツ)を拡充して放送する。 「シフトタイム視聴」は、一時保存した番組(コンテンツ)をいつでも好きなときに見れるものである。三つのチャンネルを使ってスポーツなどを放送している「リアルタイム視聴」とは異なる視聴スタイルである。 これまでは、さまざまなアーティストを特集するミュージッククリップ「音CLIP♪」、その日のNOTTVオススメ番組を紹介する「NOTTV INFO」などを提供してきた。 これから提供が始まる新番組(コンテンツ)は以下の通り。 <毎週月・水・金> たまQ ~他人(ヒト)に教えたくなるクイズ~ <毎週土曜>    映画予告編ぴあ~全部のせっ <毎週土曜>    週刊おまとめニュース by TBSニュースバード <隔週日曜>    NOTTVのトリセツ <隔週日曜>   

    NOTTVがシフトタイム番組を拡充、「まとめニュース」「映画情報」・・・
  • 「050って携帯の新しい番号ですか?」

    年明け早々、あるベストセラーの著者を取材したことがある。その時いただいた名刺に度肝を抜かれた。名前しか書かれていなかったからだ。 筆者:「す、すみません、これでどうやって連絡を取ればいいのでしょうか?」(筆者はこの著者を第三者から紹介してもらったので、連絡先を知る機会はこのときがはじめてだった) ある著者:「Facebookで名前を検索してください」 筆者:「それで友だち申請してもいいですか?」 ある著者:「実際こうやって会ってるから、申請してもらえれば承認しますよ」 筆者:「そうさせていただきます」 その後、Facebook上で「友だち」となり、メッセージをやりとりしつつメールアドレスを教えてもらい、取材時の発言内容の確認などをやりとりさせていただいた。 なぜ冒頭にこの話を持ってきたかというと、「電話をかける」というコミュニケ―ション手段が完全に“取っ払われて”いたからだ。もちろん、電話

    「050って携帯の新しい番号ですか?」
  • 続々と採用活動や研修に着手するITベンチャー4社

    MDCRが発足して以降、4年ぶりとなる日企業の全額出資子会社が4月、ヤンゴンに2社誕生した。いずれもITベンチャー企業の拠点である。Web製作のラバーソウルと、システム開発のサイバーミッションズのミャンマー現地法人だ。会社設立に向け、2社は新卒や中途の採用を2011年秋から着手しており、ラバーソウルは10人、サイバーミッションズは15人を雇用した。 日語が話せる人材が月1万円 両社はさらに人材を増やす計画だ。ラバーソウルは1年以内に100人、今後数カ月でサイバーミッションズは50人まで拡充する。 「日語は話せる?」「どんなソフトウエアを使えるの?」。ラバーソウルの住友英二会長が矢継ぎ早に質問を繰り出す。これは5月に、ヤンゴンで行った採用面接の一コマだ(写真3)。 同社はオフショア開発を積極化しており、中国に200人、ベトナムに80人の開発技術者を抱える。中国の人件費高騰によるリスク回

    続々と採用活動や研修に着手するITベンチャー4社
  • 第2回 コンセプトは「コンポーネント&コンフィギュラブル」

    << 第1回へ<< Webサービスの分野などで人気を博してきたオブジェクト指向のプログラミング言語「Ruby」に2012年4月、組み込み向けの軽量版「mruby」が登場した。生みの親であるまつもとゆきひろ氏へのインタビュー、第2回を掲載する。(聞き手=進藤 智則) 次にmrubyのライブラリについてお聞きします。mrubyでは(1)ミニマル、(2)スタンダード、(3)フル、という3種類のライブラリを規定しています。このうちまずミニマルの範囲については、何かカッチリとした定義はあるのでしょうか。 まず状況から説明しますと、現在公開しているmrubyにはミニマルのライブラリしかありません。それ以外のライブラリについては未実装です。 ミニマルの定義についてですが、確かにあんまりキッチリとした定義はありません。これがないとRubyとは言えないだろうという最低限のところというイメージです。例えば、「

    第2回 コンセプトは「コンポーネント&コンフィギュラブル」
  • CoffeeScriptを3時間で理解するための10のポイント(4)-(5)

    << ポイント(1)-(3)へ<< CoffeScriptを3時間で理解するための10のポイントのうち、ポイント4と5を解説します。ポイント4は「演算子が使いやすくなった」こと、ポイント5は「条件分岐が書きやすくなった」ことです。 POINT4 演算子が使いやすくなった ★「==」演算子は「===」演算子にコンパイルされる ★演算子のエイリアス(別名)を多数用意 ★変数有無のチェックをシンプル、かつ、確実に行える ★関数やプロパティ、メソッドを安全に呼び出せる ★連続する数値を表せる範囲演算子を追加 ★比較演算子だけで数値範囲を表現できる 「==」演算子のあいまいさを排除する JavaScriptにおける等値演算子「==」は、演算子の右辺と左辺の値を比較し、等しいときにtrue(真)、等しくないときにfalse(偽)になります。右辺と左辺が文字列と数値のときは、数値を文字列に置き換えてから

    CoffeeScriptを3時間で理解するための10のポイント(4)-(5)
  • TOC思考プロセスの特徴

    昨今、CCPM(クリティカルチェーン・プロジェクトマネジメント)を、ITプロジェクトに導入し、大きな効果を上げた事例が出始めている。プロジェクト管理に関心をお持ちの読者なら、一度はCCPMの名前を聞いたことがあるのではないだろうか。CCPMの特徴は、プロジェクト管理における「リソース(人的資源)」を「制約条件」と捉えて管理することにある。 このCCPMはエリヤフ・ゴールドラット博士によって考案されたもので、その元となったのが、「TOC(Theory of Constraint=制約条件の理論)」という、システムや環境における「制約」に着目して管理・改善していくマネジメント理論である。ちなみにTOCの応用としてはCCPMのほかに、DBR(ドラム・バッファー・ロープ)という生産性改善手法も製造業を中心によく知られている。 連載では、CCPMDBRを生み出した大のTOCの問題解決手法にスポ

    TOC思考プロセスの特徴
  • 中国人に商品をアピールする新手法「日本語をそのまま生かす」

    今や中国人にとって、外国製の商品は手の届くものになってきた。有害物質入りの品や爆発する家電製品などがあったことから、中国人には中国産の商品に対する不信感が根強い。このため相応の収入を持つ層は、割高であっても先進国からの輸入品を選択する。 こうした背景を追い風にしつつ、日の商品を中国人にアピールするにはどうすればよいのだろうか。「赤や金を多用した派手な包装にした方がよい」「体内容物の容量を大幅に上回る包装にした方がよい」など、筆者は様々な方策が語られているのをそこかしこで聞いた。 しかし最近になって、これまで聞いたものとは全く異なる手法をある輸入商品卸売会社の責任者の方から伺った。前回の当コラムで愚痴った日のカタカナ外来語とも関連する、興味深い手法であった。 その「全く異なる手法」は2つある。1つは「日国内と同じパッケージを使用する」こと。もう1つは」カタカナ外来語を控え、漢字を積

    中国人に商品をアピールする新手法「日本語をそのまま生かす」
  • 千趣会がIBMとのアウトソーシング契約を8年延長、中国の深センで運用

    カタログ通販大手の千趣会と日IBMは2012年6月25日、ITアウトソーシング契約を8年超延長したと発表した。今回から日中国の深センでシステム運用を手掛ける体制に改める。千趣会は日IBMのアウトソーシングサービスを利用することで、既にシステムの運用管理コストを約1割削減している。今回の契約延長で、運用管理コストをさらに1割削減できる見込みだ。 新たな契約期間は2012年6月から2020年6月までの8年1カ月。システムの運用や管理、保守全般を日IBMに任せる。千趣会は2006年7月からの7年契約で日IBMのアウトソーシングサービスを利用していた。

    千趣会がIBMとのアウトソーシング契約を8年延長、中国の深センで運用
  • 日本とは違いすぎる華僑の会議の実態

    「もう決まったんですか?」 香港から帰国した次の日、いつものようにメールを開いてみてみると昨日、香港で打合せをした投資案件の決定について速やかに先方に伝えよとの内容である。私のクライアントへの報告書もまだまとまっていないうちから、華僑の投資家からの急げというプレッシャーだ。 中国人華僑の意思決定のスピードは恐ろしく速い。今回は、私が同席した華僑とのミーティグについて裏側をお伝えしたい。 香港の会議室につくと、まず、ゴルフから帰ってきたばかりの会長が仲間たちと談笑をしている。話題はもっぱら不動産不動産に関する政府の規制に伴いジリジリと価格が下落している状況を、具体的な事例を交えて話していた。そして、広東省の工業受注の状況。欧州危機を受けて、欧州への輸出依存度が強い広東省全域の受注状況が極端に悪くなっている。それを懸念しているのだ。それに伴い、香港株も連日大幅に下落している。 ゴルフをしてい

    日本とは違いすぎる華僑の会議の実態
  • [2]AmazonのレビューをPigで集計する

    Pigによるデータ処理 これからいよいよ、Pigを用いたデータ処理を“体感”していきます。Amazonのデータアーカイブを公開しているサイト(http://liu.cs.uic.edu/download/data/)には、いくつかのファイルがあります。今回は「reviewsNew.rar」(約1.7Gバイト)を任意のディレクトリにダウンロードし、解凍しましょう。 このファイルを含め、すべてのファイルのデータは英文です。データの各項目はタブ区切りになっています。各項目の詳細はこのディレクトリにある「README.txt」に書かれていて、後ほどこのファイルを参考にスキーマを定義します。 「解凍したデータファイルをHDFSにコピーし、Pigを起動し、データをロードする」という手順で進めていきます。まず図1のようにコマンドを実行します。カレントディレクトリに解凍したreviewsNew.txtが、

    [2]AmazonのレビューをPigで集計する
  • 敏腕ITエンジニアに学ぶ説明の極意

    企業システムの複雑な情報を、様々な相手に説明するのは簡単ではない。ITに詳しくない経営層や利用部門はもちろん、意見の異なる開発メンバー相手でも、説明の仕方が悪ければ、伝えたいことが伝わらず、結果として日々の業務に支障をきたすことになる。ITエンジニアにとって「説明力」は、強力な武器となるものだ。 そこで今週の週末スペシャルでは説明の極意を紹介する。 聞く気にさせる、誤解を防ぐテクニック まず、周囲から「説明がうまい」と評価されるITエンジニアなどに取材し、彼らが日ごろ実践している説明のテクニックをまとめた記事を紹介する。いずれも、プレゼンテーションのように周到な準備ができる機会に限らず、聞かれたその場で説明するときにも活用できるものだ。 聞く気にさせる「意識合わせ」の極意 相手を見抜き、誤解を防ぐ「表現」の極意 数学のカリスマ塾講師に学ぶ「説明の極意」 相手にとっての“真の課題”に焦点をあ

    敏腕ITエンジニアに学ぶ説明の極意
  • 「気晴らし上手だがあきらめも早い」、中国人のメンタルタフネス度を調査

    気晴らし上手だがあきらめも早く、感情的になりやすい――。メンタルマネジメントのアドバンテッジリスクマネジメントは、2011年11月から12月にかけ、中国人のビジネスパーソン約1万人を対象に、ストレス耐性やメンタルタフネスに関する調査を実施。上記のような傾向があることが明らかになった。 アドバンテッジリスクマネジメントは2011年11月に中国・上海に法人を設立し、社員のストレスチェックや組織診断コンサルティングなどのEAP(従業員支援プログラム)を提供している。日産自動車と東風汽車有限公司の合弁会社である東風日産乗用車公司が同社のEAPサービスを採用している。 今回の調査では、同社のメンタリティ測定モデルに則って、中国人ビジネスパーソンのストレス原因や、メンタルタフネス度を分析し、日人の平均と比較した。それによると、中国人は仕事の量に対してストレスを感じる割合が日人より低い一方、プライベ

    「気晴らし上手だがあきらめも早い」、中国人のメンタルタフネス度を調査
  • EMCジャパン、スケールアウトNAS「Isilon」に容量重視の新機種

    EMCジャパンは2012年6月18日、クラスタリング接続によって容量と性能を拡張できるスケールアウト型NASストレージ「Isilon」の新機種として、1ノード当たりの搭載ディスク数を既存機種の3倍に増やした「X400」(写真1)を出荷した。性能よりも容量を重視するケースに向く。価格は、1ノード当たりデータ容量36Tバイトで1488万1700円(税別、以下同)から。 Isilonは、分散ファイルシステムを採用したスケールアウト型NASである。複数のノードで構成するクラスター全体で単一のファイルシステムを運用できる。ノード間接続はInfiniBandで、最小3台~最大144台まで拡張できる。ノード数を増やせば、容量とアクセス性能が向上する。文書ファイルやマルチメディアデータなどの非構造化データの格納に適する。 現行機種の「X200」は、米EMCによる米Isilon Systems買収後に登場し

    EMCジャパン、スケールアウトNAS「Isilon」に容量重視の新機種
  • J-SOX対応時のIT部門の“参考書”、公認会計士協会が改訂版公表

    公認会計士協会(JICPA)は、財務諸表監査の際に監査人がITに関するリスクについて注意すべき事例をまとめたQ&A形式の文書を公開した。財務諸表監査の際のシステム監査と情報セキュリティ監査の違いや、ERP(統合基幹業務システム)パッケージ利用時のリスク評価方法の例など、35のQ&Aで構成する。監査時の注意点を把握できるので、財務諸表監査と併せて実施するJ-SOX(内部統制報告制度)の監査を受ける側にも参考になる。JICPAのWebページから無償で入手できる。 文書の名称は、IT委員会研究報告第42号「IT委員会実務指針第6号『ITを利用した情報システムに関する重要な虚偽表示リスクの識別と評価及び評価したリスクに対応する監査人の手続について』に関するQ&A」。企業の情報システムについて監査人がその環境を把握する手順や、システムの開発・運用体制に関する統制であるIT全般統制に不備があった場

    J-SOX対応時のIT部門の“参考書”、公認会計士協会が改訂版公表
  • 「いいもの」だけでは売れない中国的流通事情

    中国の人口は13億人。その15%が富裕層だったとすれば約2億人」 そんな甘い言葉につられているわけではないだろうが、中国市場での展開を図る日企業が増えている。特に、飲、雑貨などのコンシューマ製品を中国で販売しようと計画する企業の増加が目立つ。しかし、当に勝算があって進出を考えているのだろうか。気になるのは、中国独特の流通事情を理解したうえで、計画を進めているかということだ。 「ここのところ、日製炊飯器の売れ行きが素晴らしく伸びている。前年同月比でみても3倍もの伸びだ。この流れをとらえて、最近、売れ始めているコーヒーメーカーの新たな販売を推し進めたい」。そんなもくろみをもった日メーカーの担当者から、中国進出に関して相談を受けた。 中国生活の変化は激しい。事の席での「乾杯」は、もはや白酒(バイジュ)、紹興酒などのいわゆる中国酒ではない。ビールでもない。今、流行っているのは「赤

    「いいもの」だけでは売れない中国的流通事情