日本では90年代ころから「情報システム部門は情報戦略部門たれ」「CIOはどうあるべきか」などと情シ部の在り方やCIOについて議論がにぎやかである。その関係のマスコミの記事やセミナーも結構目に付く。それについて、あるSEから「情シ部の情報戦略部門化はなぜ進まないのか?」という質問をもらったので、ここ数回で筆者が日ごろ考えていることを述べた。要約すると「今の多くの情シ部はその期待に応えるだけの力はない。少なくとも“技術の空洞化”“情シ部員の意識の改革”“戦略人事”の3点に取り組み、それらを改善・解決しなければ情報戦略部門になることは難しい」と述べ、そのために行なうべき対策を説明した。 それに対する読者の方々の意見は賛否両論だろう。中には「それはそうだが、経営陣が分かってくれない」と言いたい方もいるに違いない。しかし、これらの問題は多くの情シ部が長年抱えている問題であり、いまだに解決できずに引き
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