先進国の中でもとりわけ睡眠時間が短い日本人。現役世代は睡眠不足によってパフォーマンスの低下にさらされ、リタイア世代では不眠や中途覚醒の悩みが増えてくる。かつてに比べると睡眠の重要性は多くの人に認識されるようになったが、一方で「睡眠は長さよりも深さが大事」「睡眠時間は90分単位がいい」などの俗説もまかり通っている。そこで今回は、睡眠に悩むビジネスパーソンを数多く診察している青山・表参道睡眠ストレスクリニック院長の中村真樹氏に、エビデンス(科学的根拠)に基づいた「睡眠の新常識」と、良い睡眠を得るための秘訣を解説してもらう。