◆◆◆ 幼い子どもの死はいろんな感情が渦巻いてしまう ――下駄さんは火葬場職員時代に約1万人のご遺体を見送ったそうですね。その中でも印象に残っている火葬はありますか? 下駄華緒さん(以下、下駄) ないですね、火葬はどんな人にも平等です……と現役の時なら答えていたんですけど。正直にいうと、子どもの火葬はめちゃくちゃ辛かったし、記憶に残っています。子を先に亡くした親の姿を見るのは、いくら仕事でもしんどい。 よく「死は誰にでも平等に訪れる」と言うけれど、幼い子どもの死は職員だった僕でも、悲しみだけじゃなく「なぜ」「どうして」と怒りや疑問、憤りなど、いろんな感情が渦巻いてしまって。 ――ご自身のおばあさんの火葬を担当されたこともあると伺いました。 下駄 おばあちゃんの火葬もある意味、印象に残っている仕事のひとつですね。悲しんだり、落ち込んだりしているとミスを起こしてしまうから、感情に蓋をして、あく
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