【ローマ=南島信也】イタリアのベルルスコーニ首相の奔放な発言や行動が最近目立っている。同国中部を襲った地震で、首相は6日の発生以来、連日のように被災地入りして指導力をアピールしている。だが口を開けば、被災者たちの神経を逆なでするような発言をする始末だ。 首相は7日、テント生活を送る子供たちに「テントで暮らすのはキャンプに行くようなもの」と声をかけた。真意を問われると「子供たちは笑っていた」。 また独テレビ局の記者にも「被災者は医薬品も温かい食べ物も、不足しているものはない。住居だけは一時的なものだが、被災者は週末のキャンプをしているようなものだ」とノー天気な発言を繰り返した。こうした発言は、地元メディアではほとんど報じられていない。 首相の奔放な行動はこれだけではない。1日には英バッキンガム宮殿で各国首脳と記念撮影する際、オバマ米大統領を大声で呼び、エリザベス女王に「なぜ叫ばなければ