大日本印刷(=DNP、北島義俊社長)は、オリジナル書体『秀英体』の明朝4書体をモリサワ(大阪、森澤彰彦社長)にライセンスを提供する。モリサワは、DNPのライセンスに基づく秀英体フォント製品の第一弾として、『秀英細明朝』を2009年秋より販売する。秀英細明朝は、辞書や文庫本など数多くの本文に使われるなど、秀英体ファミリーの中で最も利用頻度の高い書体。モリサワのフォントライセンスシステム「MORISAWA PASSPORT(モリサワ パスポート)」のラインナップとして提供するほか、パッケージ販売も行う。 秀英体は、DNPが明治時代から開発を続けているオリジナルの書体。築地体とともに明朝活字の二大潮流と言われ、美しく読みやすい書体として書籍の作り手や読者から高い評価を得てきた。DNPはこれまで秀英体を、電子書籍ビューアーなどの限られた用途をのぞいては、DNPの社内で製造する製品に限定して使用し