小樽商科大は、2011年に迎える大学創立100周年の記念事業として、一度廃止した学生寮を27年ぶりに復活させる。大学紛争の混乱を経て、1984年に最後の学生寮が学内から姿を消した同大では近年、札幌市内から通学する学生が増えていることから、市民から寮復活を望む声も上がっており、「地域活性化にもつながれば」と期待も膨らんでいる。 同大の学生寮は、学生運動が盛り上がった60年代後半、自治を求めた学生たちの拠点になった。その後、同大では80年に新規入寮を停止。学内に五つあった寮も、最後の「智明寮」が84年に廃寮となり、すべてが姿を消した。 基本計画によると、建設費は5億5000万円程度で大学の積立金や借入金などで賄う方針という。2011年4月からの入居を目指し、今後は、収容規模や運営方法など具体的に協議していくという。 同大によると、現在は学生の約2割が小樽市内に下宿しており、新たに寮が完成した場