2年ほど前から耳にするようになった「アスペクト指向」も最近ようやく広まってきた。この連載では「アスペクト指向とは何か?」というところから始め、AspectJやJBossAOPなどを用いたAOPの実装を紹介していく。 関心事の分離とは? アスペクト指向の話には必ずといっていいほど「SOC」という言葉が登場する。このSOCは「Separation Of Concerns」の略であり、一般的には「関心事の分離」と訳されている。アスペクト指向を理解するためには「SOC」の概念を理解することが重要である。ここで、「また新しい3文字略語か」と顔をしかめて記事を読むのをやめてしまう読者がおられるかもしれないが、少し待ってほしい。このSOCは決して新しいキーワードなどではない。SOCとは、1960年代から1970年代にかけてのソフトウェア工学の黎明(れいめい)期に活躍し、「構造化プログラミング」を提唱した
2009/01/23 オンラインストレージサービスは古くからあるが、汎用クラウドサービスの登場で、その使い勝手が急速に進化している。2009年1月に入ってプライベートベータテストを始めた「ZumoDrive」は、エンドユーザー向けのサービスとしては、現時点で最も先進的な利便性とリーズナブルな価格を実現したサービスの1つだ。ZumoDriveはAmazon S3をバックエンドに使い、ローカルPCのOSに透過的にマウントできる仮想ドライブを提供する。ファイルはクリックして初めてストリーム配信されるため、ローカルストレージは、もはや主従関係でいえば従の“キャッシュ”として機能する。 ZumoDriveを使ってみたい読者は、同サービスのWebサイトで招待コード“itmedia”を入力してみてほしい。現在ZumoDriveはプライベートベータテスト中だが、@IT読者に対して先着で500アカウントまで
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ユーザーの要件定義があいまいでシステム開発中も修正に次ぐ修正。プロジェクトは大幅に遅れて、予算が超過。しわ寄せは下請け、孫請けへ。デスマーチ……。新3Kともいわれるこんな日本のIT業界が2009年4月に大きく変わるかもしれない。そのきっかけとなるのが「工事進行基準」の原則義務付けだ。 【関連記事】 工事進行基準を分かりやすく解説してみよう【基本編】 工事進行基準を分かりやすく解説してみよう【対応編】 工事進行基準(用語解説)とは会計基準の変更によって2009年4月にシステム・インテグレータ(SIer)など受注ソフトウェア開発業に原則として義務付けられる収益の計上方法。開発期間中にその売り上げと原価(費用)を、工事(ソフトウェア開発、システム開発)の進捗度に応じて、分散して計上する仕組みだ。 これまでSIerは、工事進行基準ではなく、開発終了時に売り上げと原価を一括計上できる「工事完成基準」
2008/03/27 Internet Explorerのシェアを緩やかにFirefoxが奪いつつあるという調査が多くある一方、“世界最速”をうたうSafariがWindows版でもリリースされて評判となるなど、今また「Webブラウザ戦争」という言葉がささやかれ出している。1990年代後半のマイクロソフト対ネットスケープの激戦を第1次とすれば、今回は第2次Webブラウザ戦争だ。 ここ数日、第2次Webブラウザ戦争の局地戦“Acidレース”が加熱気味だ。Webブラウザの標準規格への適合度合いをテストする「Acidテスト」の最新バージョン「Acid3」が3月3日に登場して以来、どのWebブラウザが一番にAcid3に合格するかを巡ってデッドヒートが繰り広げられている。 AcidテストはWeb技術の標準化を目指した活動を行うWeb Standard Project(WaSP)が開発するテストスイー
多人数で譲り合いながら使う大型のコンピュータ・システムとは違い、ユーザーの自由に使える専用コンピュータというのが、そもそもの「パーソナル・コンピュータ」の原点である。実際パソコンは、使い続けるほどに自分色に染まっていくものだ。Windowsデスクトップにはよく使うプログラムのアイコンが並び、マイ・ドキュメントにはさまざまな作業ファイルが蓄積され、「お気に入り」には気になるサイトのURLがリスト化されていく。特別なことをしなくても、コンピュータにログオンすれば、「使い慣れた作業環境」があなたを迎えてくれるというわけだ。 しかしこれら「自分専用の環境」の情報は、基本的に各コンピュータのハードディスクに保存されるため、複数のコンピュータを使っていると、コンピュータの台数分だけ環境が作られてしまう。自宅や職場などで、複数のコンピュータを同時に使用していると、コンピュータによらず共通した環境で使いた
もはや時間の問題だと思うが、一般的な個人ユーザーやビジネスパーソンにとって、ローカルPCのHDDやSSDといったストレージはキャッシュのような存在になっていくのだろう。すべてのデータをオンラインに保存して、加工や編集をSaaSやWebサービスを使ってダイレクトにオンラインで行うようになれば、ローカルPCへデータを持ってくる意味はなくなる。Gmailに保存したメールを、ローカルPCに持ってくる理由がないのと同様だ。 オンラインデータとローカルPCの垣根も低くなるだろう。記者は以前、WindowsやMac OS X、Linuxのローカルファイルシステムにマウントできるオンラインストレージサービス「Dropbox」を紹介したことがある(HDD以上に便利なオンラインストレージ“Dropbox”)。どのPCから見ても、同じフォルダが見えるという優れものだ。バックアップが不要であるどころか、差分情報に
2007/04/09 OSのファイルシステムに統合され、Windows上からは通常のフォルダとして扱えるオンラインストレージサービス「Dropbox」の詳細が明らかになった。Dropboxは、複数のPCから同一フォルダが扱えるだけでなく、バックアップや変更履歴管理、ローカルファイルシステムと完全な透過性を備えた高機能なオンラインストレージサービスだ。 rsync、trac、subversionのいいところ取り 「ほかのオンラインストレージや同期サービスは、どれも使うのが面倒だったり、十分にスケールしなかったり、あるいは何か制限があったりするので不満だった。それじゃあということで、自分たちで、まともなものを作ろうと決めた」。DropboxのCEOで開発者のDrew Houston(ドゥリュー・ヒューストン)氏は@ITのメールインタビューに答え、開発の動機をそう語る。マサチューセッツ工科大学で
マルチコア処理の将来についていえば、米AMDは新世代プロセッサを投入するたびにトランジスタ集積数を増やすことだけを考えているのではない。 マルチコア処理の進歩にソフト開発が後れを取っている現状を受け、AMDのシニアフェロー、チャック・ムーア氏は、AMDはハードウェアのほかの部分――アクセラレータ――を従来のCPUと統合してアプリケーションの性能を高めると同時に、アプリケーションがマルチコア技術をフル活用できるようにする新しい方法を模索し始めたと語った。 同氏は2月6日、国際固体素子回路会議(ISSCC)のパネルディスカッションでマルチコア技術の開発について自身の考えを披露した。この会議では、サン・マイクロシステムズやインテルなどの半導体メーカーの上級エンジニアもコメントした。 マルチコア技術が最初に市場に登場し、OSやサードパーティーのアプリケーションが活用できる処理能力は増えた。だが、プ
2008/01/21 NTTコミュニケーションズは1月21日、生放送のニュース番組向けに字幕を全自動で制作する「全自動リアルタイム字幕制作システム」を発表した。ソフトウェア一式で税抜価格300万円。初年度1億円の売上、20~30局への販売を目指す。 同システムの特長の1つは、字幕制作の自動化・高速化である。ワンボタン、10秒ほどで自動的に字幕を制作できる。現在使われている「リスピーク音声認識方式」の場合、字幕を制作する前の段階で単語や音声の登録作業が必要であり、30分の番組で1~2時間の作業時間を要する、と同社では説明する。 放送中に運用者を常駐させる必要がないのも同システムの利点だ。同社によると、通常、生放送ニュース番組の字幕制作には2~5人の運用者が必要だった。同システムの場合、事前に登録した字幕テキストとアナウンサーの発話の音声認識結果を照合して字幕テキストがほぼリアルタイムに自動送
2007年のフラッシュメモリの価格低下には目を見張るものがあった。8GBのUSBメモリが3000円程度で販売される時代になったのだ。背景として指摘されるのはWindows Vistaの不振による過剰生産なのだが、フラッシュのメモリの構造でデータ保持期間に問題があるといわれていたMLC(注1)のチップが品質向上するなどの技術革新があったことも見逃せない。2008年に入ってからもアップルの「MacBook Air」がオプションで採用するなど、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)搭載製品の発表が続いている。 これまでは信頼性の高いSLCを使ったハイエンド製品が主体だが、春先にも予定されているMLCベースのフラッシュメモリが製品化されれば、今年中には128GB程度のフラッシュメモリを搭載したノートPCが出回り始める可能性がある。つまり2008年末頃には多量の動画をため込むユーザーを除いて十分な容
2007/08/17 日曜日の夜、私はよく憂鬱になる。「週が明ければまた仕事が始まるのだ」と気が重くなる“ブルーマンデー”ではない。「今週末もまたバックアップ作業をさぼってしまった」と、なぜか後ろめたい気持ちになってしまうのだ。「たとえ明日ドライブがクラッシュしても、最悪3週間前までのデータは残っている……、いや、最後にバックアップしたのは4週間前だったか、5週間前だったか」と不安に思いながらも、もう何年もクラッシュに見舞われていないのだから来週も大丈夫だろうという不合理な理屈で自分を納得させる。 私は長らくハードディスクバックアップを実行している。USB接続は高速で、外付けハードディスクへの数十GB程度のファイルコピーでも数時間で終わる。更新ファイルだけを対象とする差分バックアップであれば1回5~10分程度と非常に手軽だ。専用のバックアップソフトを使うまでもなく、コピーコマンドのオプショ
グーグルまたはヤフーが自社のWebメールユーザーの巨大なネットワークをソーシャルネットワーク化して、ユーザーが個人のプロファイルを表示したり、ほかのユーザーと交流したりできるようにしたら、一夜にしてFacebookやMySpaceの強敵になるだろう。 そうなればグーグルまたはヤフー、あるいはその両方は、瞬く間に大手ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)よりも大きなユーザー基盤を手にし、IBMのSNSソフトLotus Connectionsのように電子メールプラットフォーム基盤の強みも持つことになる。 このアイデアはヤフー幹部が示したものだ。この幹部は同社がYahoo! Mailをよりソーシャル化して価値を高める方法を検討していることをニューヨークタイムズに明らかにし、アナリストの間で憶測を呼んだ。 ヤフーのコミュニケーション・コミュニティ担当上級副社長ブラッド・ガーリングハウス氏は、
2008/01/10 サン・マイクロシステムズは1月10日、東京大学と産学連携モデルの確立を目指した共同研究に着手したと発表した。両者間の共同研究に関する協定書は2005年6月に東京大学と米サン・マイクロシステムズの間で取り交わされていたもので、今回初めて2つの研究テーマを決定した形だ。 テーマは「RubyとJRubyでのマルチVirtual Machine(MVM)環境の実現」と「Fortress上でのスケルトン並列プログラミング手法に基づいたライブラリ開発」の2つ。 Ruby/JRubyのMVM研究は、東京大学 大学院情報理工学系研究科 竹内郁雄教授のグループと、米サンのティム・ブレイ氏(Director of Web Technologies)、およびJRubyのメンバーとの間で進める。MVM環境の実現によりRubyプログラムがさらに効率的に実行できることが期待できるという。この成果
2007/12/20 米マイクロソフトのInternet Explorer開発チームは、現在開発中の次期バージョン「Internet Explorer 8」(IE8)で、Webブラウザの標準テスト「Acid2」に合格したことを明らかにした。同社はIE8のベータ版を2008年前半にリリース予定。 Acid2テストは、Web開発者などが作るグループ「Web Standards Project」が作成したHTML、CSSの標準テストで、HTMLのタグやCSSのプロパティの挙動についてチェックするためのもの。同テストに含まれるCSSのプロパティについて、正しく標準に準拠した挙動を示した場合には“スマイリー”が表示される。Acid2テストの限界と意義についてIE開発チームはブログの中で、「さまざまな標準について、どのような意見を持つかは人それぞれ。Adid2テストで重要なことは、それが特定の1団体に
2007/12/25 Mozilla Foundationの研究部門Mozilla Labsが、ブラウザとオンラインサービスの統合を強化する新プロジェクト「Weave」を立ち上げた。 このプロジェクトは、Firefoxのユーザー体験を強化し、ユーザーが個人情報をよりコントロールできるようにし、開発者に革新的なオンラインサービスを構築する機会を提供することが目標という。 Weaveでは、ユーザーはオンラインにブックマークや履歴などのメタデータを保存して、それをオンライン経由でどこからでも利用できる。メタデータを友人や家族、第三者と共有することも可能だ。 12月21日にリリースされたWeave 0.1では、基本的なフレームワークとサーバサイドの機能、単一のオンラインサービス提供者に対応した認証、複数クライアントからサーバへのブックマークと履歴の同期化を提供し、デフォルトですべてのユーザーデータ
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