西武で投手コーチを務めていた森慎二さんが、28日に42歳の若さで急逝した。1974年生まれで、私とは同学年。森さんが現役時代は記者と選手の関係で取材もした。私が石川・星稜高野球部出身で、同世代の先頭を走っていた松井秀喜さんの同級生だったこともあり、名前も覚えてくれた。 長髪をなびかせながら、どこに行くかは球に聞いてくれと言わんばかりに投げ込むストレートと、落差のあるフォークが特徴の豪快な投手。一方で人なつっこい笑顔で近づいてきて「おお。元気か~」と、よく記者の立場の私にまで、わざわざ握手を求めてくれた。 ゆっくりと話したのは、2013年5月。森さんは私の郷里金沢を本拠にするBCリーグ(独立リーグ)石川の監督を務めていた。大リーグやプロ野球で活躍した木田優夫さん(現・日本ハムGM補佐)が、石川で現役続行を決断した取材で出向いた時だった。 森さんが現役を引退してから初めて会う機会だったが、いつ